見出し画像

彼はどこへ行くというのだろう

夢の中でものすごい物語をみた。自分の中に沈殿していたものが全部つながったような。意識がはっきりしたらわすれてしまいそうで、それがとても怖くって、目を半分閉じたままメモしようとしたけれど、その頃にはもう最後の方のシーンしか覚えていなかった。
今日は休日出勤の途中、重たそうに土色の何かを運んでいるおじさんがいて、よく見るとそれはリクガメだった。リクガメを持って彼はどこにいくというのだろう。少しうんざりとしながらも急いでいるようで、もしかしたら一風変わった趣味を持つ組織のボスから頼まれたのかもしれない。それにしてもリクガメは重そうだった。

夕暮れ時、疲れてかけこんだ喫煙所から、撤去されていく喫煙所の扉が言える。喫煙所は容赦なく、加速度的に少なくなっていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?