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7月の日記-だからいったじゃん

7.8
朝から晩まで仕事。出張先でずっと気を張っていたからホテルに戻った時にはくたくたになっていた。上手く決まっていない企画について考えたくてMacを開いたけど気がついたらイナズマイレブンの実況をみている。三人で繰り出す必殺技が決まってゴールネットが揺れる。まばたきをしてうすいため息。

7.9
東京での仕事は今日まで。飲み会に誘われて、楽しかったけれどすこぶる疲れた。ベッドに服を着たまま横になる。明日は一日休み。国立美術館に内藤礼の展示を見にいく約束をする。2時ごろのそのそと起きてシャワーを浴びる。トイレと一緒になっていてカーテンで仕切るタイプのやつ。カーテンが水にぬれて張り付いてくる。

7.10
朝からオペラシティで展示をみる。米澤柊さんの空間にしばらくたちすくむ。メモしたり写真撮ったり。その後新宿のピースで作業。パンケーキを頼んだらバターがじゅくじゅくで美味しかった。午後は岩崎くんとパートナーと内藤礼の展示へ。途中で通った浮世絵の並んでいるコーナーで「うむ、構図が、いいですね」という。正確には「構図がいいって言いたい!」というわたしの良く分からないわがままを二人が聞いてくれて、コーナーまで連れてってくれて言わせてくれた。夕方は三軒茶屋にいってtwililightへ。新刊の見本をわたしに行ったのだけれど、おいていただけるかはわからない。いいZINEを買って美味しい炭酸を三人で横並びで飲んだ。

7.11
今後の企画のために脚本を書く。なんか、うわ、これじゃん、これがわたしのやることじゃん、ってばち~んってくる。嬉しかった。本をつくったり、MVをとったりも、ぜんぶ脚本を書いていたのか、と今更のようにおもう。思い返してみると脚本を担当した企画はどれも楽しかったし、確かに書いている最中に「これじゃん」ってなった記憶があるなあ。SNSのプロフィールにしれっと「脚本家です」と付け足す。

7.12
梅雨が無理過ぎてすぐに帰った。イオンにいって脚本を書く。夜、ルックバックをみてずっと泣いた。映画の一回目は主観でみてしまうから、変に藤野と重ねてしまった。はしたないくらい泣いた。

7.13
会社の仲良かった同僚とあって、5時間くらいずっと映画やアニメについて話しあう。いくつかのことが整理できた感じがしてたのしかった。そのあとパートナーと原宿で中華。絶対頼み足りないと思っていたのにお腹いっぱいになってしまって、パートナーは「だからいったじゃん」という顔をしていた。

7.14
映画「違国日記」を観た。よかった~。原作が大好きで、そういうのって結構映像化したときに周りが何と言っててもわたしは不貞腐れてる、みたいなパターンが多かったんだけれど、これは映画として面白かった。昨日から濱口竜介の「他なる映画と」を読んでいて、カットの割り方とか意図とかに少し自覚的になってみようとおもって映画をみたんだけれど、途中から面白くって純粋に楽しんでた。いや、そういうのって染み込んでから無意識に行うものな気がするよな。
脚本だ、わたし、ってなってから、無性に映画がみたくなってる。

7.15
阿佐ヶ谷の映画館でやっていたエリセの「ミツバチのささやき」をみる。何回か寝かけたけど鳥肌が立つくらい綺麗な映像だった。神田駅にいってパートナーの参加しているグループ展をみる。「ああ、そっか」と呟くくらい、彼女の向かっている方向性みたいなものが腑に落ちるような展示で、よかった。帰ってからラジオ。前の収録から一ヶ月空いてしまったから「いやいや、どうもばたばたしていて」と言ったら、「いや、順調なんだろうな、とおもって安心してたよ。」と相方が答えた。

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