見出し画像

わたしは出るのだ

詳細は書けないけれど、生まれてきて一番の従兄弟を含めた家族会議があった。最近はっきりとしてきたのは、どうやら今住んでいる、わたしが小さな頃からずっと住んでいた家ももう、あと数年で無くなってしまいそうだということだ。わたしの一人暮らしも、もうそこまで迫ってきている。それは「もう大人なんだし」とかいう精神論ではなくって、例えば「地方に異動」とか、それこそ「家がなくなる」とか、そんなようなことで。

部屋を見渡すと、とにかく出ていくための準備をしなくてはと思うけれど、あまりにもものが溢れており、しかもその中で今「いらない」と思うものが、昔親に「与えてもらった」ものだったりするので、「断捨離」的なことにいまいち腰があがらい、というのがある。それなりに沢山の手紙や、誰にだって見せられないような恋愛小説のできそこないなんかもあるし。

けれど折角GW。わたしは家にあるものを、とりあえず自覚して、片をつけ始める準備をしようと思う。だってわたしは出るのだ、この場所から。そのことがはっきりと実感できて、心臓が少し浮いたような、そんな日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?