シュトレンの話

12月といえばクリスマスだ。
クリスマスと言えばチキンにケーキ、定番の料理は数あれど、私はシュトレンを推したい。

驚愕のハイカロリー

シュトレンと言えば、最近は大分ポピュラーになってきたと思う。生地にドライフルーツを練り込み、マジパンをくるみ焼き上げる。そして溶かしバターにどぼんと漬けて、砂糖の衣でくるんだお菓子とパンの中間のような食べ物だ。

私はこれが大好きだ。
特に、どちらかと言えばケーキ寄りでしっとり感強めのものを好む。
作り方の工程を見れば、驚異のハイカロリーを誇ることをお察しいただけると思う。こんなもん、普通に食ったらデブまっしぐらだ。
そのため、クリスマス前に買ってきて、1日約7ミリ程度に薄く切り、ちみちみいただくのが作法である。
そんなシュトレンをがっつり2センチくらいの厚さに切っていただくのが私は大好きである。

オーセントホテル小樽のシュトレン

以前お取り寄せしたオーセントホテル小樽のシュトレンは美味しかった。私好みであった。しかし、北海道からの宅配便なので送料がべらぼうにかかる。シュトレン自体も高級品なので、軽く数千円が飛ぶ。
今年の私は怠惰であったし、シュトレンは諦めようと思っていたのださっきまで。

好きを口に出すと寄ってくる法則

私が時々行くコーヒー専門店がある。そこは月替わりでブレンドコーヒーの味が変わる。12月になったので新ブレンドが出てるであろうと思い、私は今日立ち寄った。
思った通り、冬らしいブレンドが新登場している。
説明文には「ショートケーキやシュトレンとのペアリング」の文字がある。
その珈琲を飲みながら、店長(マスター?)とシュトレンの話になった。会話のきっかけというのはどこに転がっているか分からない。しこたま盛り上がったあと、店長はおもむろに1枚の紙を私に見せた。
「今年もシュトレンのご予約承ってるんですよ」
と。

購入した。

まんまと購入してしまった。
今年は買わないって決めたのに!
届くのは来週になるそうなので楽しみに待とうと思う。
しかし、以前は私からシュトレンの方に擦り寄って食べる機会を伺っていた立場であった。なのに今年はシュトレンの方から私に擦り寄ってきたと感じる。
なに?例年のごとく私がシュトレンを熱烈に求めなかったから、淋しくなっちゃったってこと?
だって、あなたお高いんですもん。え?安くて美味しいのもあるって??

そうまで言うなら、やはり買いに行こうと思う。結局私はシュトレンの思う壺なのだ。

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