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少年のアビス

「少年のアビス」という漫画、皆さんはご存知でしょうか。

僕はこの漫画すごく好きな作品のうちの1つで、つい先日も最新刊の13巻が出たばかりなんですよね。

ざっと物語のあらすじだけ言うと…
令児という高校生が主人公で、彼は閉鎖的な田舎に暮らしていて、この街から出られないと思っていた。
そんなある日、友人のチャコの影響でアイドルの青江ナギを推していた。そして令児の暮らすそんな閉鎖的な街でナギに出会い、2人で心中未遂を起こす。

そこから彼の周りの色んなところで物語が動き出すんですけど…

まぁ、なんというか誰も救われないなって思います。まだ終わってないんですけど、現時点ではそう思います。しかも全員狂ってる。

そういった誰も幸せにならない、救われないような話、めちゃくちゃ好きっぽいです。

閉鎖的な街だから色んな人が、誰とどこで繋がってるかなんて分かったもんじゃない。そんな色んな繋がりが絡まりに絡まりあって、みんな縛られてしまってるんだ。絶望のドン底で。

みんなそれぞれが色んな思いを抱いて生きていて、人には言えない過去とか、色んな事情があるけれど、それをいざ話したりさらけ出した時の周りの反応って残酷。でも心中するってなると何かしらの思いを抱いて死ぬことになるんだよね。
水槽に閉じ込められた熱帯魚みたいに、何も考えずにゆらゆら泳いでたいくらい。閉じ込められてるなんて思いもせずに。

今の私たちの生きてる社会も色んなものに縛られて、人間関係に疲れて、身を投げ出したくなる時もある。
今の自分たちの生活とこの作品重ね合わせると、中々しんどいけど、最新刊で令児が成長して、頑張って生きようとしてて、それがすごく人間味溢れてていいな。って思ったんですよね。

こんな説明や、紹介じゃ何も魅力なんて伝わらないかもですけど。
もし良かったら皆さんも、読んでみてください。
それにしても、この作者さんは、絶望を描くのが上手だな。と。

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