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前時の復習から始める授業

授業はつながっているものだから、前の時間のことがわからないと次の授業が進められない。だから導入の際に前回のおさらいをして授業を始めている。そういった先生が多いのではないかと思います。私も以前はそうでした。しかし、ある時視点を変えてみることにしました。

授業を受ける側の視点になったらどうだろう

その分野が得意でない受け手にとって、前時の授業が十分に理解できていないと、この授業が理解できないと導入部分ではっきりと伝えられることになります。授業へのモチベーションは下がり、わからないものはさらにわからないものになってしまいます。

私は、常に授業の主体は受ける側であり、受け手の課題(困り感)を的確に把握してそれを解決することあると考えています。先生が前に立って「今日の授業はこれを学びます」「この課題にはこのように取り組みます」と進めていたら、受け手は「へぇ〜そうなんだ」「ふ〜ん」ぐらいの感じで終わってしまいます。困り感があれば「どうすればいいんだろう」「もっといい方法はないかな」と能動的な学びになるはずです。

そう考えると授業の導入に前時の復習を入れるとこれはただついてこれる人だけ参加しなさいと最初から「ふるい」をかけてしまっていることになるのではないでしょうか。

授業の導入は本時の課題について、共通理解をし、課題解決をしたいと全員が思った上で、その解決の方法の中に前時の学びが生かされているのであれば、もう一度立ち止まって思い出しみよう、確認してみようという流れになるのだと思います。

出鼻をくじくのではなく、今日は頑張ってみたいなと思わせる展開を作ってみたいものです。

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