いま、考えていること

アップリンク元従業員を対象にした被害者の会「UPLINK Workers’ Voices Against Harassment」の声明、および五人の原告の方の声明を読みました。
この3月20日からアップリンク吉祥寺で公開中の作品『パラダイス・ロスト』の監督である私も、問われていることがあると感じました。
過去にもアップリンク渋谷で私の作品を上映してもらっており、その時期にアップリンクで勤務されていた方も原告のなかにいます。
従業員の交替がよくあることは、アップリンクについて感じてきたことのひとつです。
アップリンク代表浅井隆氏によるコメント「元従業員の訴訟について」も読みました。  
私は、プロデューサーの福間恵子とともに、被害者の会の活動を応援し、アップリンクが、映画館として、配給会社として、人々に信頼されるものとなるように、浅井氏による内実ある対応が速やかに行われることをつよく望みます。
その上で、私たちが慮るのは、現在アップリンクで働いている従業員の方たちのことです。そして、アップリンクで公開して間もないか、これから公開されることになっている作品のことです。
今回のことがアップリンクの業務活動に影響するのは避けられないと思います。
しかし、それによって、働いている人が、公開に向けて準備されてきた作品が、被害をこうむるとしたら、悲しいです。そんなことは、「被害者の会」の方々が望んでいることでもないでしょう。
私たちの作品『パラダイス・ロスト』は、昨日の午前中に告知されたように6月25日(木)まで上映を続けさせてもらいます。
配慮すべきことで気づかずにいることもあるかもしれませんが、現在のところ、そう考えています。