怖いはGOすべき?
「怖いはGO!」なんてことをよく聞くのだが、本当にそうなんだろうか。私は最近、怖くない方を行く方が正解なんじゃないかと思う。怖い方は「今はそっちじゃないよ」の明らかなサインなんじゃないかとさえ思うのだ。
例えばこういう例を考えてみてほしい。登りたい山があるとしよう。目指すは頂上。ふもとから頂上への道は二つあり、ひとつは険しく困難も多そうだが、距離的には近そうで、なんだか自分が成長できそうな道だ。もうひとつは、ゆるやかで道幅も広いが、道のりは途方もなく長そうに見える。そして、険しそうな道の方は、自分に登れるだろうかと不安と怖れを感じてしまうが、一方、ゆるやかな道の方は安心して登れそうな気がして、時間がかかる以外は何も気にすることなくリラックスした状態で登ることになるだろうと予測できる。
ところで、こういう話を聞いたことがないだろうか。怖くなったり不安になったりするのは、正体が分からないからで、正体が明らかになると、恐怖心も軽減される。暗闇でゆらゆら揺れるものに恐れおののいていたが、ふたを開けてみれば風に揺れる葉っぱだったなんていうことはよくあることである。ということで、まず山頂までの情報を収集することが、怖い方を選択する際の必須条件となりそうだ。
さて、少しずつ分解して考えてみることにしよう。まず今の時点で情報を十分に収集できるか否か。十分に情報が収集できないのであればやはり今のタイミングではないということだろうと思う。本当に行くべきタイミングであるならば人脈も含め頼りになるリソースがあるはずだからだ。ないのであれば見送る方が無難だろう。あくまで私の意見だが……。逆に十分に情報を収集できるのであれば、次の段階に進める。進む道はどういった道なのか、自分の能力はそれに見合っているのか、吟味してみるのだ。ここで、もし恐怖が出るのであれば、能力的にも心理的にもやはり「今ではない」ということだろう。
なぜそう思うのか。それは「怖いはGO」することを手放してみたからである。手放してみると、とても安心して幸せを感じるようになり、逆にこれをやってみよう、あれをやってみようといろいろと思うようになったのである。まだまだ全然山頂までたどり着くようなことはしてないにもかかわらず、ひょんなことでスッと行けそうな気もするぞなんて楽観的に思ってしまうのである。
これは何が起こっているというのか。勝手なこじつけの可能性もあるが、安心安全リラックスしたことで、自己効力感が上がったためではないかと私は思っている。自己効力感とは心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された概念で、「自分が特定の状況で目標を達成する能力があると信じる感覚」のことだ。この能力を高めるためには4つの要素が重要だと言われていて、その中のひとつが「生理的・情緒的状態の管理」で、すなわちいかに心身をリラックスさせることができるかが自己効力感を高めるポイントになってくるのだ。怖いはGOはまさに逆の行為だと言える。
怖れを克服している歴史上の勇者は本当に憧れてしまうし、社会でもそれが良しとされてきた風潮があるが、自己効力感が低い人が「怖いはGO!」を真に受けて実践したら、ストレスと緊張でもっと自効力感が低くなってしまわないだろうか。自己効力感が下がることでさらに怖れが増長され、負のスパイラルが始まる予感さえする。「怖いはGO!」をしていいのは、ある程度の自己効力感がある人なのかもしれないし、自己効力感があるのもたまたまその道がその人の得意分野であるからなのかもしれない。
ここまで書いてきて、怖いのは自分のことを知らないからだという結論に至った。『怖いはGOは、しなくていい』が現時点での私の結論だ。
では最後まで読んでいただいてありがとうございます。
おやすみなさい。(-_-)zzz
「自己効力感」についてChatGPTに解説してもらったものを貼付しておきます。もし良ければ参考にしてみてください。
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自己効力感(Self-Efficacy)は、心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された概念で、「自分が特定の状況で目標を達成する能力があると信じる感覚」**を指します。簡単に言えば、何かを成し遂げるために自分には十分な力があるという信念です。自己効力感が高い人は、困難に直面しても粘り強く努力し、自信を持って挑戦しますが、低い人は失敗を恐れたり、すぐに諦める傾向があります。
自己効力感の4つの要素(能力を上げるための方法)
バンデューラによると、自己効力感を向上させるためには以下の4つの要素が重要です。
1. 成功体験(Mastery Experiences)
成功体験は、自己効力感を最も強く高める要因です。過去に成功した経験があると、「自分はできる」という信念が強化されます。特に、困難な課題を克服した経験は自己効力感を大きく向上させます。失敗した場合でも、それを学びや改善の機会と捉え、次の挑戦に活かすことで成長できます。
実践方法: 小さな成功体験を積み重ねる。目標を細かく設定し、達成するたびに自己効力感が高まります。
2. 代理経験(Vicarious Experiences)
他人が成功するのを見ることによっても、自己効力感は高まります。特に自分と似た状況にいる人が成功した場合、「自分にもできるはずだ」という感覚を得やすくなります。これはロールモデルの存在が重要である理由の一つです。
実践方法: 似た境遇の人や成功者の話を聞いたり、観察したりすることで、自分の可能性を信じられるようになります。
3. 言語的説得(Verbal Persuasion)
他人からの励ましやフィードバックも、自己効力感を高める要素です。周囲の信頼できる人から「あなたならできる」といった肯定的な言葉を受けると、自分に対する信頼感が強まります。
実践方法: 周囲からのポジティブなフィードバックを積極的に受け入れる。また、チーム内で他者を応援したり、褒めたりすることも効果的です。
4. 生理的・情緒的状態の管理(Emotional & Physiological States)
ストレスや不安、疲労などの身体的・精神的な状態は、自己効力感に大きな影響を与えます。過度の緊張や不安があると、自分にはできないと感じやすくなります。一方で、リラックスして冷静に対処できる状態にあると、自信が高まります。
実践方法: ストレス管理やリラクゼーションの技術(深呼吸や瞑想など)を習慣にし、心身をリフレッシュさせることが自己効力感を高める助けとなります。
まとめ
自己効力感は、目標を達成するための自信や信念であり、これを高めることでチャレンジ精神や粘り強さが育ちます。成功体験を積み重ね、他人の成功から学び、適切な励ましを受け、心身のコンディションを整えることが、自己効力感を高める4つの主要な方法です。
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