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【西アフリカ料理】三番目に好きなソース、ティガデゲナ(マリ)

2004年から2005年にかけての一年間、私はマリ共和国🇲🇱の首都バマコに滞在した。
マリは西アフリカの内陸部に位置していて海がない。その首都バマコはニジェール川を中心にして栄えた都市だ。
私がバマコに行き着いた顛末や、バマコでの生活についてなどはおいおい、と言うことで、早速ごはんの話を。

マリのごはんは、ざっくりと「ソース+穀物」系「炊き込み穀物」系に分けられる。マリは多民族国家なので、民族によって特徴のある料理もあるが、私は滞在中ほとんどバマコにいたので、あまり特殊なものは食べていない。

ティガデゲナはマリで一番ポピュラーなソース。ピーナッツペーストがベースのコクのあるソースで、私はこれがマリのソースの中で三番目に好きだ。

ステンレスの洗面器のような器にご飯を盛り、その上にこのソースをざっとかけて、手で食べるのが現地流。大きな器を家族や仲間で囲む。

4つの器に取り分けているところ。
ソースは食べる直前にご飯にかける。

見た目地味、と言うか、どちゃっとソースがかかっているのがあまり美しくないかもしれないが、おいしい。カレーみたいに見えるけれど、辛くない。辛さが欲しい場合は、フォロント(ハバネロ。コートジボワールではフォロトーと言うらしい)と玉ねぎ、トマトなどを調味料で煮詰めたペーストを少し、薬味的に使う。基本的にはソースそのものに辛い味付けはせず、各自が調節できるようになっている。

フォロントが恋しくて日本で一番辛いという黄金唐辛子で作ってみた

ピーナツペーストのソースはマリだけでなく、セネガル、ギニア、ブルキナファソ、コートジボワールでも食されている。おそらく少しずつ違う味がするだろう。家庭料理なので、厳密にいえば、各家庭ごとに味が違うとも言える。

書いているうちに食べたくなった。今日の夕飯はティガデゲナにしよう。

ミネコ


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