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あかいまる


あかいまるといえば?

この半年ほど、出会った方にこの質問している。
りんご、さくらんぼ、日の丸、日の丸弁当、梅干し、テストのまる、太陽、百鬼夜行絵巻の表紙、赤いボール、赤信号、非常ボタン、印鑑、鉄剤、ぼたん、酸素原子 、むしめがねなど。

あかはときに、赤になり、朱色になり、えんじ色になり、オレンジにもなる。
まるはときに、ringになり、circleになり、roundになり、sphereになる。

以前、カルボといえば何を思い浮かべるか?という質問があった
そこでば、文系はカルボナーラと答え、理系はカルボキシル基と答えることが多いと書いてあったように思う。(ちなみに私は、カルボプラチン、カルボシステイン、カルボキシル基、カルボカチオンあたりを思い浮かべた。)

専門分野の話をする際には、個々で言葉の意味を定義したり、説明しながら話すけれども、日常の会話では気にしないことが多い。
しかしながら、あかいまるというありふれた同じ単語でも、りんごと酸素原子という全く異なる世界観がでてくるように、普段の生活でも私たちが意識する以上に、相手が想像する世界は自分の想像する世界とは大きく異なるのではないだろうか。

言葉の定義付けは、コミュニケーション齟齬をなくすために重要だと言われるが、それ以上に、自分の見えていない世界をみるという面白さがあると思う。
あかいまる=百鬼夜行絵巻の表紙という発想は私にはまったく見えない世界であったし、新たしいものを発見したようでわくわくもした。

新しい視点をみつけるために、言葉の定義をする。
そんな視点もあっても良いのではないだろうか。


*2019/5/22日分の毎日note




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