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「再会とゆーか 初見な!」第三話

第三話
「ちょ、爽!ほんと、お前何者なんだよ!」
「へ」と、二人して間抜けな顔をする爽と涼花さん?いや、ダブル爽か?!
「再会とゆーか 初見な!」と、ニヤリとする爽と嬉しそうな涼花さん
俺も「だな!」と、言いつつ爽が差し伸べた手と爽が目線で、涼花さんにも手を重ねるように示す「やるのは初めてだな!」と、嬉しそうな爽。手を重ねて、握手する。その手は二人な筈が三人だった

「なんだかさ、快なら涼花のことも爽って見破ってくれる気がしてたよ」と、嬉しそうな爽。俺も「まーな!」と、言いつつ満更じゃない
爽と待ち合わせた店に行くのに、下見三回。行く日も待ち合わせの時間の5時間前には家を出たのは内緒だ

思い起こせば、、あの頃。爽はイライラしてたり、穏やかだったり、めちゃくちゃ両極端な奴だと思ってた。
でも、違った。
投稿作で荒れてる爽と、爽をバックアップしてる涼花さん。涼花さんまで、爽になったのは理由があるらしい
「お前さ相変わらずモテないのな」へ?と思うと、あの頃の話になる
「涼花はさ、最初パソコンの画面を一緒に眺めてただけなんだ」へ?
「それが、俺が忙しくて。って、明日ヤバいんだよ、涼花変わる!」「了解ー」と、涼花さんはカタコトと音をリズミカルに刻んでいた料理から、全て出来上がったらしくめちゃくちゃいい匂いがする。
「ビーフシチューオムライスなの。追い込み恒例の」へー。いいもん食べてるなー。
大きなテーブルに7、8人?どっとやって来て、しかも、みな、どこかへばっている。
アシスタントの人達だろうか。
爽の声もさっきまで、色々と聞こえていた
「快も食べる?」と、聞くので。大所帯が食べ終わるのを待ってテーブルにつく。
匂いから、想像した通りめちゃくちゃ美味しい。これは、赤ワイン使ってる!!と、めちゃくちゃ感激してしまった
「快さ、覚えてる?」「何が?」
「爽が女なら、俺は結婚するのに」ふごっ!
「あと、、それ、何回か言ってるよね」へへ
「最初はさ、私も冗談って聞き流してた」
うん「それに忙しかったし」だろーね
「でさ、爽パパなんだよね」工エエェェ(´д`)ェェエエ工 と、顔文字のエが叫び出したくなるのを抑えられなかった工エエェェ(´д`)ェェエエ工

「うちら双子だしさ。
爽、先月籍入れて。」うん
「今年の夏に産まれるの」へー。
「それで、先に結婚して悪いって」はは
俺の心は付いてかないよ
「断ってくれてもいいからね」うーん
「あのさ、、」うん
「しばらく悩ませてくれ!」と、俺
涼花さんは、今日一番の透明なにへーっと笑みを浮かべ。大丈夫だよ、と、笑った
その笑顔は俺の心のキュンキュンするところを突き刺し、めちゃくちゃ印象に残った

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