米国におけるデータセンターの環境フットプリント

Abstract

世界中のデータの多くは、データセンターで保存・管理・配信されています。データセンターの運営には膨大なエネルギーが必要で、米国の電力使用量の約1.8%を占めています。また、データセンターの運営には、液体冷却のために直接、あるいは発電のために間接的に、大量の水が必要です。

本研究では、世界のデータセンターサーバの約4分の1を占める米国内のデータセンターについて、炭素と水のフットプリントを空間的に詳細に計算しました。

その結果、データセンターの水使用量の5分の1は、水ストレスが中程度から高い地域の水源からのものであり、約半数のデータセンターは水ストレスが高い地域にある発電所から電力を供給されていることがわかりました。

米国の温室効果ガス総排出量の約0.5%がデータセンターによるものです。本研究では、データセンターを戦略的に配置することで、データセンターの水とエネルギーの利用におけるトレードオフとシナジー効果を調査します。

また本研究では、データの作成と保存に伴う環境への影響を定量化し、増大するデジタルフットプリントの環境への影響を低減する方法を示しています。

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