見出し画像

【論文】微粒子投射で抗菌構造を作る

こんにちは。
『表面技術』2023年8月号を読んでいます。
読んだ記事について、気になった部分をメモしておきたいと思います。

今回読んだ記事のタイトルは「微粒子投射によって形成された微細凹凸の抗菌性能」で著者は㈱サーフテクノロジーの西谷さん他数名の方々です。


内容

FPB処理と呼ばれる技術で金属表面に抗菌作用のある凹凸を形成する技術についての論文です。

FPB処理は、セラミックスなどの微粒子を圧縮気体とともにワークに投射することで、ワーク表面にマイクロスケールの凹凸構造を形成する技術です。

この論文では、FPB処理で作った凹凸構造の金属表面が抗菌作用を持つ点について深堀しています。具体的には、金属の抗菌作用と形状由来の抗菌作用を切り分けようという取り組みです。

ポイント

  • FPB処理後、DLCコーティングを施すことで金属が露出していない凹凸表面を形成した(DLCコートによる表面粗さの変化はないらしい)

  • 大腸菌と黄色ブドウ球菌で試験したところ、DLCコーティングの有無にかかわらずFPB処理を施した金属は抗菌作用を示した(試験前後で菌の減少率99%以上)

  • FPB処理によって形成した表面は凹凸構造事態に抗菌作用があることが分かった

今日は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?