【学会誌】ジルコニウム化成処理の最新技術

こんにちは。
『表面技術』2023年1月号を読んでいます。
読んだ記事について、気になったりやポイントだと思った部分をメモしておきたいと思います。

今回読んだ記事のタイトルは「ジルコニウム化成処理の最新動向」で著者は日本パーカライジング㈱の加藤さん福士さんです。

内容

ジルコニウム化成処理に関する技術紹介です。

自動車などで使用される鋼材は、従来は塗装下地としてリン酸亜鉛皮膜処理が施されていましたが、リンフリー化や産廃低減などの動きから、代替技術が求められているようです。

この記事で紹介されているのは、その代替技術の1つであるジルコニウム化成処理です。

ポイント・メモ

  • ジルコニウム化成処理のメリット

    • 排水処理への負担が軽減される

    • 非晶質膜なので表面調整工程が不要

    • リン酸亜鉛に比べ一次密着性が良好

  • リン酸亜鉛皮膜は粒状の結晶がちりばめられているような膜構造だが、ジルコニウム皮膜は平坦でとても薄い皮膜(記事中では厚さ17nm)

  • ジルコニウム皮膜はフッ化水素酸以外の耐薬品性に優れている

  • 冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、アルミニウム合金で、ジルコニウム皮膜はリン酸亜鉛よりも良好な耐食性を確認



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