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【学会誌】アルミニウムの着色

こんにちは。
『表面技術』2023年4月号を読んでいます。
読んだ記事について、気になったポイントをメモしておきたいと思います。

今回読んだ記事のタイトルは「2次電着着色を応用した土木製品向け表面処理」で著者は日本軽金属㈱の武田さんです。

内容

アルミサッシのような建材や防護柵などの土木製品に用いられるアルミニウム構造材の着色に関する技術です。これらの着色には、陽極酸化後に色素となる金属(Ni:ブロンズ系、Cu:海老茶色、など)を電析させることで実現しています。

この記事では、日本軽金属㈱が新たに開発した「オフグレー」着色の紹介をしながら、アルミニウムの着色寳保について解説されています。

ポイント

  • 着色構造は、ポーラス層/金属層/バリアー層/Al基材となっており、それぞれの厚さを制御することによって、L*a*b*値を制御することが出来る

  • バリアー層を大きくしてb*値をさげることで、オフグレー色を実現した

  • 8[m2]規模で均一なオフグレー着色が可能

アルミの陽極酸化で着色できることは知っていましたが、同じ金属でも膜厚を調整することで様々な色を出せるようです。

ただ、その調節が数nm~数十nmオーダーでされているのは驚きました。それで広い面積で均一な色が出せるとは…

今日は以上です。

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