【学会誌】ゴムの3Dプリンタ

こんにちは。
『表面技術』2023年10月号を読んでいます。もう12月ですが…
読んだ記事について、気になった部分やポイントをメモしておきたいと思います。

今回読んだ記事のタイトルは「加硫ゴム3Dプリンタの開発」で著者は兵庫県立工業技術センターの兼吉さんです。

内容

加硫ゴム素材の3Dプリンタの開発に関する解説です。

加硫ゴムを素材として用いることの難しさはいくつかあるようです。

  • 液体状態にできない

  • 粉末体積法に必要な微細な粉末ゴムを作製することや、それを均一にまくことが困難

そこで、熱によって軟化させながら一筆書きで形を作っていく材料押し出し方式(熱溶融積層法)を採用しています。
実際にランニングシューズのソールに適用した事例を紹介されています。

ポイント

  • 熱可塑性樹脂の射出成型機のような単軸スクリューとシリンダーを組み合わせた単軸押し出し機を設計

    • 従来の射出成型機に比べ、コンパクトでXYZロボットで走査可能

  • 天然ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム等で成功しており、広い範囲で適用できる可能性がある

  • 課題

    • サポート材による三次元構造の作製

    • 高さのある構造の造形

    • 加硫工程での変形抑制

今日は以上です。

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