何処のどんな層に何を売るのか

2017年8月号
何処のどんな層に何を売るのか
 
今年発売された抗シワ化粧品の販売が好調だ。訪日外国人にも人気だという。想定外の若年層や男性客にも購入されているという。近年、「ジャパン ブランド」を武器に海外進出を急ぐ化粧品企業は多い。一方、エイジングケア 訴求で団塊世代を狙う企業も多く、国内のエイジング市場は年々拡大傾向だ。ところが、見えづらい小さな文字や使いづらい容器は少しも解消されない。まだ誰も経験したことがない超高齢社会と、一気に進む国際化の社会が必要とするのは、どんなサービスや商品か。外国人が好みそうな見かけなのか、シニアが好みそうなアンチエイジング素材なのか。そこには、これまでの送り手の想像力では及びも付かないニーズが待っているのではないか。ジェトロが、上海やベトナムなどアジア各国で実施する化粧品市場調査報告を見ると、同じアジアといえども美容事情が細かく異なっていることが分かる。肌悩みや、好み、主要購買層のニーズ、強い価格帯とチャネル、日本化粧品への期待等々。まずターゲットを知ること、そしてターゲットの立場で見つめ直すこと。抗シワ化粧品に関心を示す若年層や、男性層、訪日外国人はどんな購買心理なのか。そこにはどんなチャンスが潜んでいるのだろうか。
Diet&Beauty8月号

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