価値ある「日本らしさ」を探求

 
18年7月号
価値ある「日本らしさ」を探求
 
サッカーワールドカップを機にTVで、「日本らしさ」「日本人らしさが議論されていた。チームの結束や組織力を重視した戦い方や、試合後の整然と片づけられた選手のロッカールームやゴミを集めるサポータの姿が紹介されていた。その番組では、「勤勉」というキーワードで締め括った。いま、海外展開を推し進めるキーマンたちは、日本の強みは、まさに 「製品」であり「勤勉さ」と「マネジメント」だと言い切る。これまでも、スパや観光の分野で「日本らしさ」は幾度も話題に登ってきた。「日本らしいスパとは」「日本ならではのスパとは」の答えは出ていない。5月、別府での「世界温泉地サミット」の海外のスピーカーたちは、ストレスフルな現代社会、そして量から質への時代への転換期にあって、日本の「温泉地」「伝統文化」や「精神性」にこそ「未来のライフスタイル」のヒントがあると口を揃えた。「精神性」「伝統文化」「温泉地」「製品」「和の素材」「勤勉」「マネジメント」「おもてなし」…。日本というジグソーパズルで残りのピースの組み合わせに、我々が探し求めている「日本らしさ」の答えはあるのだろうか。

Diet&Beauty7月号

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