ケンコウな生活を心掛けたら不健康になる

最近寝不足なことは重々承知していたので今週は早めに床に就くようにしていたのだが、どうしても2〜3時間で目を覚ましてしまい、その後どう頑張っても寝れないので結局のところ具合が悪くなる、というサイクルが1週間続いていた。
睡眠不足でいつも以上に回らない頭では読書はおろか、対戦ゲームをプレイすることすら困難だったので、その間『Backbone』というポイントクリック方式のアドベンチャーゲームをプレイしていた。

二足歩行で歩くアライグマの探偵となってドラッグまみれのバンクーバーで事件解決のために奔走する本作は、まさに高熱の時に見る夢のようで、ただでさえ寝不足でまいっている思考をより弱らせる結果となった。
毎日深夜の2時頃に目を覚ましては出勤の時間になるまでカースト下位種族の探偵になり、浮気を疑われているラッコの夫の後をつけては彼が肉塊にされて上級民族の猿どもに振舞われているところを目撃し表に出て吐しゃ物をまき散らし、カント哲学を主とする見せかけの平等主義思想について学び、酒を飲んで全てを忘れることを願い、浮浪者の巣くう公園のベンチで寝た。最期に眼を開けたときには、この世のモノではない何かと混然一体になりながら世界の果てのような何もない風景の中にいたような記憶があるが、まあ寝不足による幻覚の類だろう。
その証拠に今も類を見ないくらいに寝不足だ。だからこうして毒にも薬にもならない記事を書いて、投稿ボタンを押すことが出来ている。

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