意外と重厚で面白いアサヒのスタウト 1000BeerChallenge(154/1000)
■アサヒの黒ビール
アサヒビールの黒というと、ドライブラックをよく見かける気がします。でも実はスタウトもつくってるんです。あまり売られていない気もしますが、生産量が少ないんでしょうか。
日本の大手ビールメーカーのつくる黒ビールは、だいたい軽めのシュバルツタイプが多くて、スタウトは稀。シュバルツはローストした麦芽を使って、軽めの香りになる下面発酵でつくられます。それに対してスタウトは、焦がした大麦を使ったり、しっかりした香りになる上面発酵でつくられます。それらによって、スタウトの方がよりしっかりした味わい、香ばしさになる。というのが一般的なところですが、アサヒのスタウトはどうなのでしょう。
■[beer154] アサヒ スタウト
渋いボトル。スタウトのフォントも良い。
■ビール情報
名称：アサヒ スタウト
メーカー：アサヒビール
産地：日本
タイプ：スタウト
アルコール度数：8%
価格：280円くらい
入手場所：出口屋
■味わいメモ
外観：黒。
アロマ：ローストした麦。酵母なのか酸味。熟成香なのかトロピカルな甘さ。
味わい：トロピカルな甘さ。酸味。ローストした麦の香ばしさ。ホップの苦味。
ボディ：フルボディ。
香りからドライブラックとはまったく違った雰囲気です。ローストした麦の感じは一般的な黒ビールと同じですが、トロピカルな香りがあります。熟成香なんでしょうか。酵母なのか酸味っぽい香りもあります。
味わいの方も結構こってり。口当たりトロピカルな甘さと、やや強めの酸味がきます。そしてローストした麦の香ばしさがあり、しっかりした苦味も。結構強めで重層的な印象です。酸味のこってり感はいまいち好みではないけれど、その他の要素もずっしりめで、複雑で、面白い。もっと普通に売ってれば良いのに。
好き度：★★★★
ビール代になります。