見出し画像

香ばしさと凝縮感ある黒。プレミアムモルツ黒 1000BeerChallenge(97/1000)

■日本の黒ビールといえばシュバルツ

黒ビールにはいくつかの種類があります。何回もおさらいしてますが、主なものには、シュバルツ、デュンケル、ポーター、スタウトがあります。

・シュバルツ
ロースト麦芽を下面発酵したもの。
ロースト麦芽→香ばしい。
下面発酵→すっきり。

・デュンケル
ダークモルトを上面発酵。
ダークモルト→甘い。
上面発酵→香り豊か。

・ポーター
ロースト麦芽を上面発酵。
ロースト麦芽→香ばしい。
上面発酵→香り豊か。

・スタウト
ローストしたペール麦芽と、焦がした大麦を上面発酵。
ローストしたペール麦芽と焦がした大麦→香ばしくて苦い。
上面発酵→香り豊か。

この中で、日本の大手メーカーがつくる黒ビールというと、だいたいシュバルツなんです。ピルスナーとかと一緒で、やはりすっきりしたのが好まれるんでしょうか。


■ダブルデコクション製法

多くの黒ビールはすっきりしたシュバルツタイプなわけですが、このプレミアムモルツ黒では、しっかり濃い味わいとつくために、ダブルデコクション製法というものが使われているそうです。
ダブルデコクション製法とは。麦芽を煮て麦汁をつくる工程を2回繰り返すことで、麦芽の成分をしっかり煮出して濃厚な麦汁をつくる方法だそうです。
んーっと。キリンの一番搾りが、最初に出てきた一番麦汁だけ使ってるからすっきり美味しいって言ってるのと逆の方法ってことですね、きっと。それぞれ美味しいんだなあ、きっと。


■[beer097] プレミアムモルツ黒

画像1

モルツの黒だよって感じ。見たらわかる説得力。その分、特別なものじゃないのかなあっていう感じも受けてしまいますけれど。


■ビール情報

画像2

名称:プレミアムモルツ黒
メーカー:サントリー
産地:日本
タイプ:シュバルツ
アルコール度数:5.5%
価格:260円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

画像3

外観:濃い黒。
アロマ:ローストした麦の香り。甘い香り。カカオような感覚。
味わい:カラメルのような甘さ。ローストされた麦の香ばしさ。酵母感。ホップの苦味。
ボディ:フルボディ。

黒ビールにしても濃いって印象のある色です。香りも通常のロースト香だけでなく、カカオに近いような甘みと、ワインで言うところの凝縮感のような感じがあります。
味わいもわりとどっしり。カラメル感もあるしっかりした甘さと、ローストされた麦の香ばしさが両立。ちょっと酸味があるので重たくなりすぎません。そして後味はロースト香と苦味が残って楽しい。

好き度:★★★★

こってりってほどではないのですが、凝縮感があって美味しい。ダブルデコクション製法ってののせいでしょうか。国産の黒は物足りないって思うことが多かったのですが、これはなかなか楽しかった。



画像4


ビール代になります。