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ザ・スタウト。ギネスの新旧、缶と瓶。 1000BeerChallenge(81-82/1000)

■黒ビールと言えばギネス

ギネスと言えば黒ビールですし、黒ビールといえばギネスです。商品名がそのままそのジャンルと結びつく、圧倒的ブランド力を持った例でしょう。
ギネスは1759年にアイルランドのダブリンで誕生、それ以来世界中に展開されました。現在では生産も世界各地で行われており、文字通り世界的ブランドになっています。


■ギネスと言えばスタウト

ギネスと言えば黒ビールなのですが、実はギネスと言えば黒ビールの中のスタウトタイプ。
他のタイプの黒ビールではローストした麦芽を使うのに対して、スタウトでは焦がした大麦を使うのが特徴です。それによって、他の黒ビールに比べてもより香ばしくて苦い風味が出来上がります。
昔からこれをスタンダードな黒ビールだと思ってきましたが、日本で売られている黒ビールはもう少し軽めのものがメイン。実はスタウトタイプはむしろ少数派だったみたいです。


■[beer081] GUINNESS DRAUGHT

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信頼と安定のギネス。でも実は缶のギネスにはいろいろ工夫が詰まってる。


■ビール情報

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名称:GUINNESS DRAUGHT
メーカー:ギネス
産地:アイルランド
タイプ:スタウト
アルコール度数:4.5%
価格:300円くらい
入手場所:ビックカメラ


■味わいメモ

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外観:黒。
アロマ:麦を炒ったような香り。
味わい:麦の甘さ。熟成香。酸味。苦味。
ボディ:フルボディ。

黒ビール。よーく見るとなんとなく赤っぽい気もしないではないような。
そして、もう一つ目に見えてわかる特徴が、泡です。缶を開けると中の窒素ガスが出て、クリーミーな泡をつくる仕組みになっています。ギネスって感じの雰囲気が出ます。
香りもその窒素に引っ張られるのか、もやっとした印象ではあります。ただ、麦を炒ったような、ローストよりも香ばしい感じが出てきます。
口当たりもクリーミー。まったり。じわっと酸味が感じられ、焦がした麦の香ばしさが出てきます。苦味は意外と強くは感じません。もやーっというか、ぬるーっというか、独特の喉越し感が面白い。

好き度:★★★


■[beer082] GUNNESS EXTRA STOUT

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なんとなく缶の方が見慣れている気がします。そのせいか、これでいいのかなギネスだよなって気分になる不思議。
缶のギネスは開けると中に入っている玉から窒素ガスとかが出て、それが泡をクリーミーにするというギミックつきです。でも瓶にはそれが入っていません。それが古くからあるオリジナルバージョンなんでしょう。
つまり、こっちが元祖スタウトなのかもしれません。


■ビール情報

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名称:GUNNESS EXTRA STOUT
メーカー:ギネス
産地:アイルランド
タイプ:スタウト
アルコール度数:5%
価格:300円くらい
入手場所:カクヤス


■味わいメモ

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外観:黒。
アロマ:ロースした麦。カラメルのような甘い香り。
味わい:ローストした麦。ホップの苦味。酵母感。酸味。
ボディ:フルボディ。

缶のギネスと泡が違って、なんというか普通の泡。香りは缶に比べるともやっと感が少なくて、きりっとローストした焦げ感が強い印象です。
味わいもローストした麦の香ばしさと、ホップの苦味が強く出てきます。そして酸味。缶のギネスみたいなとろーっとした雰囲気はなく、ボディがずっしりきて、酸味とともにキレる感覚。後味は苦味と焦げ感の余韻が残る。


好き度:★★★★

ラベルにTRADITIONAL BREWEDとある通り、確かに古き良き感ある無骨な印象。缶のクリーミーさより、瓶の香ばしさを選ぶ人も多いんじゃないかな。


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ビール代になります。