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「ゴジラVSコング」

喧嘩上等。


どうも安部スナヲです。

ゴジラとコングがガチでタイマン張ると聞き、やんややんやと映画館へ駆けつけました。

そもそもおかしいんですよ、両生類と哺乳類が戦うなんて。

だけどこの手の映画は設定が無理矢理であればあるほど香ばしいんです。

因みにこの対戦は1962年に東宝映画「キングコング対ゴジラ」として公開されています。

1962年東宝の「キングコング対ゴジラ」

キングコングといえば美女好き。
この映画では浜美枝が見染められました。


これはこれでオモろいですが、どちらかというとイロモノ扱いなので、今回モンスター・バースが最新の技術と情熱を結集し、気合いを入れて作ったリブートに大いなる期待を寄せていました。

【2800円の怪獣映画】

ハリウッド版ゴジラといえば、ローランド•エメリッヒ監督でジャン•レノが出演している「GODZILLA 」(1998)を思い浮かべる人も多いと思います。

あまりにもトカゲ過ぎて、「こんなんゴジラとちゃう!」という声が多数ありましたね(⌒-⌒; )

本作「モンスター•バース」は「ジュラシック•ワールド」や「バットマン」で有名な、レジェンダリー•ピクチャーズというアメリカの映画会社が製作し、ワーナー・ブラザーズが配給する怪獣映画シリーズです。

これまでに「GODZILLA ゴジラ」(2014)、「キングコング: 髑髏島の巨神」(2017)、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(2019)の3作を、割とコンスタントに公開して来ました。

世代的に怪獣映画といえば、着ぐるみ&ミニチュア特撮の円谷イズム全開な演出が刷り込まれているので、モンスター・バースのような如何にもCG/VFX感の強いルックは苦手だったのですが、実際に映画館で観てみるとこの独特なアトラクション感覚が超楽しいです。

今回、私は本作を3DIMAXで観ました。

通常鑑賞料金1900円にIMAXオプション500円、3Dオプション300円、さらにメガネ代100円が上乗せされ、シメて2800円。

まあまあ高こつきますやん。。。

ちなみに3Dメガネは、持参すればその分の料金はかからないので保管しておけば良いのですが、何故かいつも買ってます。

100円だから別にええやんってハナシですが、「3Dは忘れた頃にやって来る!」ってことで、今度こそ次に備えて、ちゃんと保管しようと思います。


それはさておき、やはりモンスター・バースの臨場感溢れるアトラクション感覚を味わい尽くすには、少々追加料金を払っても、映像・音響効果を最大限に活かすシステムで観るべきです。でなければ、この手の映画の醍醐味は半減します。

2800円は高過ぎるやろ、という認知的不協和を埋める強がり発言に聞こえますやろか?


【コングは人間の味方?】

本作のストーリーはコング目線で進められて行きます。事実上の主役ともいえるでしょう。

しかしながら、よく見たり聞いたりするように、人間の味方であるとか、「守護神」という捉え方は些か勝手が過ぎるように思えます。

彼はアメリカの特務研究機関「モナーク」の管理下、ドーム施設のようにリノベーションを施された髑髏島で静かに暮らしています。

ずっと自分が守って来た居住地を、人間共にあんな風にされてしまっては、きっと不本意に感じている筈です。

しかも今回、彼が駆り出された理由というのも、ある場所へ人間共を案内する為です。

その場所とは、地球の空洞部分。

本作では地球の真ん中は空洞になっていて、そこにコングやゴジラなどの巨獣=タイタンたちの元々の生息地があるとされています。

そして人間共はこの空洞世界にある生命やエネルギーを利用し、何やら胡散臭気なことを企んでいます。それをあたかもコングに里帰りでもさせてあげるような体裁で案内させます。

その輸送途中、コングはゴジラと遭遇し、戦う羽目になります。

コングにしてみれば、ハッキリ言ってええ迷惑じゃないでしょうか?

【ゴジラは何しに来るの?】

ゴジラが初めてスクリーンに登場したのは1954年。元々は海底で密やかに生息していた怪獣が、度重なる水爆実験によって居場所を追われ、地上に出現した…という設定でした。

その後、現在に至るまで数々のゴジラ映画が作られて来ましたが、基本的にはその出現定義を踏襲しつつ、時代や作り手によって微妙にアレンジされて来ました。

モンスター•バースでは、地上を脅かすタイタンが現れるタイミングでゴジラも現れるという因果法則がとられています。

1作目ではムートー、3作目ではモスラ、ラドン、キングギドラ他。

ゴジラはその都度々現れた、これらのタイタンと戦います。

そして本作の対戦はそのタイトルが示すように、キングコング!!と、思いきや、少しこれまでとは事情がちがいます。

前述のように、コング輸送途中にタマタマ、ゴジラと遭遇し、結果的に戦うことになるのですが、そもそもゴジラが再び地上に現れた理由は別のところにあるのです。

さて、何故ゴジラは現れたのか?地球空洞を追跡し、怪獣調査を行う人間共の真の目的とは!?

非常にシラこいですが、劇場でお楽しみあれ!


出典

映画『ゴジラvsコング』公式サイト



VFX映画時評 ゴジラvsコング(2021年5・6月号)-



「コングVSゴジラ」映画.com

キングコング対ゴジラ : ポスター画像 - 映画.com


「キングコング対ゴジラ」予告編

1998年ハリウッド映画『GODZILLA』脚本家が当時を反省 ― 「あれはゴジラじゃない」 | THE RIVER

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