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月刊プレイリストボーイ2024年10月号

【今月のプレイリスト】


1.二人のアカボシ/キンモクセイ
いよいよ気候がおかしい。金木犀が一瞬フワッと香ったかと思ったら、秋に不相応な湿気に忽ち消されてしまう。なんでやねん。この曲は確か大むかし、FM802のヘヴィローテーションだった。「キンモクセイ」というバンド名を不意に思い出した。フワッと。

2.Sweet Dreams/ユーリズミックス
映画「憐れみの3章」のオープニングで流れる曲。「Some of them want to use you
Some of them want to get used by you(ある人はあなたを利用したい ある人はあなたに利用されたい)」という歌詞があの映画のテーマを総括していると聞いて、なるほどと思った。特別好きな曲ではなかったが、このような意味を持たせられると、ズシリと響くものがある。

3.At last I’m Free/ロバート・ワイアット
ピーター・バラカンのラジオで、袴田巌さんの無罪判決に因んでかけられていた。人質司法の犠牲になられた人たちの事実を知るにつけ、この国の検察が伏魔殿のように思えて恐ろしい。時に権力は、人権を無惨に抹殺するのだ。変えなきゃいけないことは山ほどある。

4.明日なき世界(Live)/RCサクセション
被団協のノーベル平和賞受賞が発表された翌日、たまたま出張で広島に居たので、慰霊碑に手を合わせて来た。原爆ドームの前では、ある有志団体がガザ停戦を求めていた。情勢は、ますます不穏。「現実路線」を踏まえた防衛政策は政治家が考えればいいが、あくまで戦争反対・核廃絶を訴え続けるのが世論のあるべき姿だと、あらためて思った。

5.The War Song/カルチャー・クラブ
「センソーハンターイ!」

6.OMG/ニュージーンズ
ハニさんの件について。芸能事務所内でのイジメ問題に関し、闇雲に騒ぐよりも、然るべき行政機関に提起するというファンの冷静さに、愛を感じた。

7.NEW LOOK/MISAMO
FMosakaの週間ランキングのなかで、唯一良いと思えたこの曲は安室奈美恵のカバーだった。オッサンはそのあたりで時間が止まっていることが証明されてしまった。

8.Trust/ジョーダン・ラカイ
堀込高樹のラジオで紹介されていた曲。こういうfunkとレアグルーヴの美味しいとこ取りって感じの曲は、今更?と思わなくもないが、厭とは言えない。先月出た新譜も、はじめはこの曲以外ピンと来なかったが、何度か聞くとリズムのアプローチが面白い曲が多くて、なかなか良かったです。

9.Don’t Look Back/フィル・コリンズ
2010年発表のモータウンカバーアルバム「Going Back」から。今月いちばん聞いたのはこのアルバム。基本完コピ志向で、アレンジから音質まで、原曲のニュアンスが再現されている。ドラムもすべて御本人だが、全盛期の80年代からは想像できないナチュラルなプレイに、ドラマーとしての魅力を再発見した。

10.ロンリー・ティーン・エイジ・アイドル/西田敏行
歌上手いのはわかっていたが、こんなふうにエルビスをパロってしまう芸達者振りに感服。大瀧さん特有のキッチュなオールディーズ調に、これほど最適な歌唱はない。さすが実力派俳優!R.I.P.

11.ウソを暴け!/中村一義
新総裁にそれほど期待していたつもりはないが、やはり手のひら返しのドタバタ解散や非公認議員への2000万円送金には心底失望した。結局、総理大臣になったところで、党を支配するのはシスの暗黒卿みたいなヤツらで、イシバジェダイはフォースを操られ、ダークサイドに落ちたようなものか…裏金議員に問いたいことは2つだけ。誰が記載しなくて良いと言ったのか?その金を何に使ったのか?それさえハッキリさせたら、あとは司法に委ねる。それだけの話じゃないか。「行くも地獄、退くも地獄」どうなることやら…

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