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月刊プレイリストボーイ2022年10月号

【10月のプレイリスト】


01.Suicide Blonde/インエクセス
02.ハロウィーン・タウンへようこそ
/マリリン・マンソン
03.Batdance/プリンス
04.おまつり
(やっぱりおまつりのある街へ行ったら
泣いてしまった)/四人囃子
05.Moonlight Journal/エゴラッピン
06.チョコレイト・ディスコ/パフューム
07.Cat People/デヴィッド・ボウイ
08.パーティーはやらない/ゆらゆら帝国

【メモ】


3年ぶりで開催されたUSJの「ハロウィン・ホラー・ナイト」に行こうと決めた日から、頭の中がたちまちハロウィーンに支配されてしまった、きっと大脳がジャックオーランタンになっていたにちがいない。

「Suicide Blonde」という語感だけでホラー的な何かを連想したが、この曲はマイケル・ハッチェンスの恋人だったカイリー・ミノーグが映画出演のために髪をブロンドに染めるにあたり、「死ぬ (die)」と「染める (dye)をかけて「I'm going suicide blonde today.(私、今日ブロンドに自殺するのよ)」とハッチェンスに話したことがきっかけで出来たと、Wikiに書いてあった。へぇー。

「ナイト・メア・ビフォア・クリスマス」のサントラに入ってたマリリン・マンソンのバージョン。ヘヴィ・ロック調が妙にシックリ来てメチャクチャかっこいい。本当いうと今月はほとんどこの曲しか聴かなかったのだ。

ティム・バートン繋がりで、映画「バットマン(1989)」のテーマ。やっぱりこの頃のプリンスはバキバキに冴えてるなあ。

メチャサイケ!そして色っぽい。森園勝敏は日本のジェリー・ガルシアだなと、こういう演奏を聴くと思う。しかし、この文脈も詩情もない歌詞には首を捻らざるを得ない。誰かの足を踏んづけたからといって、何故みんなの匂いをかいで回らなきゃならんのか?「みんなはもちろん彼女のことを歌ったのさ」の彼女って誰?歌の文句を忘れてフシだけ歌ったら怒って殴られただとぉ?…考えるのはよそう。いかんせんサイケロック、アートロックなんだから。いやプログレか。

JAZZ歌謡的なイメージしかなかったエゴラッピンの4thアルバムを聴いた時、彼らがこんな浮遊感多めのファンタジックな音楽が出来て、しかもそれまでの曲よりはるかにいいので感心した。この曲はハロウィーンの夜の情景が浮かぶ。お菓子、かぼちゃ、月光、色彩、冷んやりした風みたいな。

ハロウィーンではなくヴァレンタインやがな。でも頭から離れないんだからしょうがない。「チョコレイト・ディスコ」って語感に何度もやられる。

名曲「Cat People」こちらはアルバム収録バージョン。スティーヴィー・レイ・ヴォーンのギターはこういう曲に入ると、テキサスの荒くれブルースが一気に冷たいナイフみたいな印象に変わる。

ひとしきりはしゃいだあとには、ゆら帝の侘しくてメロディアスでスローなヤツ。「祭りは最初からなかったのさ」そんなことはわかっていながら阿保みたいなことにばっかり夢中になる人生。ハッピーハロウィーン。


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