【ジャパンオープン2024】「陰鬱な根」概論【16位】

初めましての方は初めまして。そうではない方はお久しぶりです。adverです。

みなさまはカードゲームに何を求めていますか?私は切り札をたたきつけて勝敗をひっくり返すときに一番の喜びを感じます。
今回はスタンダードにて無限コンボを内蔵した「陰鬱な根」デッキでジャパンオープン2024を16位という望外の結果にて終えることができたので備忘録替わりに書き残します。
基盤が同じリストで16位に入賞した別の方もいるので今後のスタンダードを牽引するデッキになること間違いなしです。


<デッキ説明>

デッキリスト

デッキ 4 陰(いん)湿(しつ)な根(ね) (MKM) 208 5 沼 (BLB) 374 4 森 (BLB) 378 4 瓦(が)礫(れき)帯(たい)の異(い)端(たん)者(しゃ) (MKM) 174 1 玉虫色の蔦打ち (BLB) 99 4 歓(かん)喜(き)する喧(けん)嘩(か)屋(や)、タイヴァー (ONE) 218 4 花(はな)盛(ざか)りの湿(しっ)地(ち) (KLR) 280 4 ラノワールの荒(こう)原(げん) (BRO) 264 3 眠(ねむ)らずの小(こ)屋(や) (WOE) 258 4 地(ち)底(てい)の遺(い)体(たい)安(あん)置(ち)所(じょ) (MKM) 271 3 蓄(たくわ)え放(ほう)題(だい) (BLB) 167 4 骨(こつ)術(じゅつ)師(し)の達(たつ)人(じん) (BLB) 103 3 大(だい)洞(どう)窟(くつ)のコウモリ (LCI) 102 4 うなる大(たい)殺(さつ)犬(けん) (MKM) 105 2 泥(どろ)沼(ぬま)の略(りゃく)奪(だつ) (OTJ) 224 2 切(き)り崩(くず)し (DMU) 89 1 事(じ)件(けん)現(げん)場(ば)の分(ぶん)析(せき)者(しゃ) (MKM) 148 3 機(き)能(のう)不(ふ)全(ぜん)ダニ (BRO) 199 1 強(きょう)迫(はく) (ONE) 92 サイドボード 3 強(きょう)迫(はく) (ONE) 92 1 レンと次(じ)元(げん)壊(こわ)し (MOM) 217 1 残(ざん)虐(ぎゃく)爪(づめ)の強(ごう)奪(だつ) (BLB) 88 2 切(き)り崩(くず)し (DMU) 89 2 グリッサ・サンスレイヤー (ONE) 202 1 機(き)能(のう)不(ふ)全(ぜん)ダニ (BRO) 199 1 損(そん)失(しつ)の季(き)節(せつ) (BLB) 112 1 向(こう)上(じょう)した精(せい)霊(れい)信(しん)者(じゃ)、ニッサ (ONE) 175 2 ヨーグモスの法(ほう)務(む)官(かん)、ギックス (BRO) 95 1 死(し)人(にん)に口(くち)無(な)し (MKM) 83

勝ち方

「うなる大殺犬」、「骨術死の達人」、「陰鬱な根」、「歓喜する喧嘩屋、タイヴァー」+(「うなる大殺犬」or「陰鬱な根」)の5枚がそろうことによって自分のライブラリーを削りきり 「玉虫色の蔦打ち」、「事件現場の分析者」をそろえることで上陸効果によりだいたい36点ほど相手のライフを削って勝利します。

以下詳細な説明
「陰鬱な根」がある状態で「歓喜する喧嘩屋、タイヴァー」を出す。
「歓喜する喧嘩屋、タイヴァー」の-2で「骨術師の達人」を戦場に出す。
「骨術師の達人」の能力を起動。「うなる大殺犬」を優先して戦場に出す。
「うなる大殺犬」と「陰鬱な根」が1枚ずつあると1マナのクリーチャーをクリーチャーを1枚以上給餌しながら唱えると植物トークンが2体出るため「1マナのクリーチャーを唱えると2マナでて諜報1が3回できる。」現状では給餌コスト分は唱えるカード自身の分を賄えていないがどこかで「うなる大殺犬」の2枚目をそろえるとライブラリーを0枚になる。

相手のライフを削る手段は「古の放漫トカゲ」、「ヴォルダーレンの興奮探し」をそろえることでも代替可能です。
そもそもライブラリーを削る際に陰鬱な根によってトークンが際限なく出現するためターンを返しても負けたりリセットされなければ殴り勝てます。
大洞窟のコウモリを採用している場合は相手のハンドを2~3枚はハンデスできるためトップで解決策を引かれない限りは勝てます。

5枚コンボなんて揃わないと思うかたはここまで読んでいないと思いますが、実際は【墓地に「うなる大殺犬」、「骨術師の達人」含むほどほどのカード】【陰鬱な根】【歓喜する喧嘩屋、タイヴァー】の3つの要素からなるコンボです。相手からの干渉がなければだいたい5ターン目には揃います。

個別カード解説

メインボード

「血の暴君、シディシ」EDH最強カード。縁の下の力持ち。威迫はサイドにいるギックスと相性がいい。切削ではなく諜報なので必要なカードを探せる。
このカード筆頭にクリーチャーのクロックが低いため殴り勝つことが困難なのはデッキの明確な欠点。ただし、1マナのクリーチャーであること、諜報で墓地を肥やせること、諜報で必要なカードを探せること、自主的に墓地から離れられることなど全てがかみ合っている。タイヴァーを守ることはないため、トランプルがついてないクリーチャーに対しては積極的にチャンプブロックして自身を墓地に落とすほうがよいことが多い。
現スタンダート最強のカード「一時的封鎖」。例外なくこのデッキにもぶっ刺さっているためメインに2枚はないと楽しく遊べない。アグロの「巨怪な怒り」の「怪物トークン」を追放することでトランプルを消すこともできる。1マナのクリーチャーはコンボ中に2マナを生むためデッキの動きじたいは阻害しない。「骨術師の達人」により最終カウンターが乗った場合は死亡時のライフ回復が生じないため注意。
新生しないとリーサルには届かないことがほとんど。素引きして場にだした場合は本体が墓地に落ちるようにチャンプブロックすることが大事。
最強のカード。4枚買いましょう。接死は防御において優れている。このカードが墓地に落ちていればコンボに突入できるため積極的にブロックに参加することが多い。生き残ると墓地が十分ならボードを作れる。「うなる大殺犬」などと合わせるとさらに諜報を重ねて足りないカードを探すことができる。
相手の60点を50点にするカード。前方確認、つまり相手の手札が見れるのは偉い、安心してコンボに突入できる、が必須ではない。クリーチャーであることに価値があるが、それでも強迫のほうが優れていることが多い。コンボの締めにハンデスとして打つことができるがコンボの締めにリーサルを内蔵している今では必要に疑問がある。cipで相手の手札を捨てさせる「鼠の密通者」のほうが「骨術師の達人」と合わせることも踏まえて不利マッチであるVSドメインにおいては優れているかもしれない。
追放されない限り素出しができる。切削するためメインプランのノイズになりにくい。
メインに入れると安心できる。
アグロも苦手なため干渉手段は必要。ただし「喉首狩り」などに2マナも払っていると結局アグロに速度で負けるため1マナインスタントを優先した。
インスタントでパーマネントを探しながら墓地が4枚肥える。墓地が多いほどコンボ成功率は上がるため重要。一応「陰鬱な根」が誘発する。
書いてあることはすごいカード。「歓喜する喧嘩屋、タイヴァー」と合わせるとすごいのは旧知の事実だったが、「骨術師の達人」という最強の相方が登場してしまった。エンチャントであるためコンボパーツとしてみると先出がしやすい。ただし2ターン目に置くと殴り負けるリスクが跳ね上がるため注意。2枚重なれば無限コンボに突入しなくても殴り勝てることもある。
コンボデッキとしての側面が濃くなったため採用。十分に墓地が肥えていれば更地でも、【計画済みの「泥沼の略奪】】【「陰鬱な根」or「歓喜する喧嘩屋、タイヴァー」】【5マナ】の3要素からコンボに進めるため強力。
「陰鬱な根」がないと3マナで2マナ以下のクリーチャーを戦場に出すだけのカードなので、デッキの中では一番弱いカードかもしれない。「骨術師の達人」が増えたため相対的にマシになった。先出しが効かないコンボパーツなのはよくない。手札で重なったときに非常に弱いため4枚目を「泥沼の略奪」の3枚目と替えてもいいかもしれない。

サイドボード

以下画像省略

「残虐爪の強奪」
アトラクサなど強力なクリーチャーを奪いたかったがただの2マナハンデスでよさそう。

「レンと次元壊し」
相手のクリーチャーが少ないマッチ用。十分な強さを感じたがVSドメインの根本的な解決にならなかったため「ヴェールのリリアナ」などをいれたほうがよかったかもしれない。

「ヨーグモスの法務官、ギックス」
相手のクリーチャーが少ないマッチ用。回避能力持ちのクリーチャーが7枚が入っているため思っているよりは引けるが曖昧な枠。

「グリッサ・サンスレイヤー」
一押しのサイド。アグロに耐性があり、継続的ドローが可能、憎き「一時的封鎖」を破壊できる。だいたいサイドインする。

「死人に口なし」
「損失の季節」
リセットならなんでもいい。ボロス(ジェスカイ)召集に3回当たったため3マナで-2修整するほうがいいかもしれない。
「損失の季節」は3体破壊しながら3枚まで引けるかもしれないためVSミットレンジでもお守り代わりに入れられる。

「向上した精霊信者、ニッサ」
「一時的封鎖」「力戦の束縛」などを破壊できる。コンボに依存しない勝ち筋になりうるはずだが別のカードでもよい。

サイドボードガイド

疲れたので未来の自分用が読み返したとき用に指針だけ残す。誰か正確にinoutが見たいの連絡があったら書き足すか個別に返信するかもしれない。

コンボの締めが必要ないマッチではその2枚を抜く。
コンボが決まりにくいマッチでは各パーツを「陰鬱な根」以外減量。または「蓄え放題」減量。
「強迫」が強いマッチは「大洞窟のコウモリ」を減らすことがある。
VSアグロは「大洞窟のコウモリ」を減らす。または「蓄え放題」を減量。

後書き

ジャパンオープン2024運営された方々お疲れ様でした。直前にあった蒼紅杯運営企画の方々。蒼紅杯がないとここまでデッキを仕上げるモチベは沸きませんでした。ありがとうございました。最後にデッキの相談に乗っていただいた山辺カフカ様。誰かとMTGの話ができて楽しかったです。ありがとうございました。

「骨術死の達人」はパイオニア級だと思うので買うなら今のうちです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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