見出し画像

ツイッター留学!

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

もう6月も終わりですね。今月は実はまだ一度しかブログの更新をしていないので、最後の日に慌てて駆け込みで一つ書いておきたいと思います。

今日書きたいのは Twitter 留学の件です。

すみません、そんな言葉はありません。これは今僕が作った言葉です。でも実際にツイッターの設定をちょっと変えるだけで、いきなり留学しているような感じになっちゃうんですよね。これは本当にびっくりしました。

何をやったかと言うと、Twitter のトレンドの地域をインドにしてみたんです。設定の仕方を見つけるのはちょっと大変なんですが、手続き自体はとてもシンプルなので、以下に書いてある通りにすれば皆さんもすぐに出来ると思います。

1. https://twitter.com/settings/content_you_see を開く。
2.下から二番目の「Explore setting」です。(英語なら)

インターネットにつながれば現地の情報がどんどん入ってくるというのは、別に今さら特に目新しいことでもありませんよね。僕も毎朝チェックするウェブサイトの一つに、インドの Yahoo のページがあります。ここもインドのセレブのゴシップなどはたくさん書いてあって、日本で言うと「3時のあなた」のような テレビを見ているような気分になります。

他にも Google ニュースのインドのページも毎朝自動的に開くページの一つに入れています。こちらはもっとフォーマルな感じで、日本で言うと朝日や読売の新聞を見ているような感じですね。

こういう感じでもう1年以上前からインドのニュースは毎朝大雑把に目を通してきたのですが、 Twitter のトレンドの地域を変更するのは、それらとは全く違う体験になりました。というのも、 「Google ニュース」のページもインドの Yahoo のページも、メディアというフィルターがかかっているからなんです。

その一方で Twitter のトレンドの地域を変更すると、これらのメディアのフィルターがかかっていない生々しいインド人の投稿が直接目に入ってくるようになります。これはいいことでもあり悪いことでもあります。というのも、日本の Twitter ユーザーの中でネトウヨがある程度の割合を占めているように、 インドでもパキスタンに対する反感などを非常に直接的に表明している人たちがいるのが目に入ってくるようになるからです。

もちろん、こういう人たちの存在は映画などでも見てきました。例えば2年ぐらい前にインドのアカデミー賞と言われているフィルムフェア賞を取った「Raazi」という映画でも、 パキスタン将校の妻としてインドから潜入した女性スパイが英雄的に描かれていたりして、とても驚きました。 結果的に家族を何人も殺してしまったりするのにも関わらずです。

でもこういう映画を見るのと、 Twitter で直接そうしたヘイトを見るのは全く違うんですよね。だってそこに写っているのは美しい女優さんであって、本当に家族を殺したスパイじゃないんですから。でも Twitter に投稿している人達は全てがリアルに実在しているのです。

ここで慌てて補足をしておきますが、別にインドが特に日本に比べてこうしたネガティブな投稿が多いかと言うと、僕はそのようには思っていません。ただ僕の場合は、日本のネトウヨはほぼ自動的にブロックしているので、目に入らないような環境が既にできています。インドの場合はまだそうした対策を行っていないので、もっと生々しく僕の目に入ってくるという面はあると思います。

そして実際に、メディアを通してはあまり目に入ってこない投稿としても、ヘイトばかりではありません。サッカーやクリケットの試合の結果に一喜一憂する人たちや、自分の好きな芸能人の写真をアップしてその人の美しさを褒め称えている人とか、とにかくいろんな人たちがいるのです。メディアではこうした試合の結果や芸能人のニュースなどの情報は報じられても、それに対する視聴者や読者の生の感想を見ることはありません。そこが大きな違いなんだと思います。先ほどはインドの mandira bedi という有名な女優さんらしい人のご主人で、本人も映画監督として映画界に貢献してきた人が亡くなったというニュースに対して、色々な人が残された女優さんの喪失を案じていたり、二人の関わってきた作品のうちの自分の好きなものについて回想を書いている人がいたり、本当に色々な感情が飛び交っていました。

もちろんこうした情報というのは文字や画像や動画などでしか見ることができません。ですから実際に留学した時の味とか匂いに代わるものは全くありません。その意味では確かに実際に留学するのとは全く違うということはできるでしょう。

でも一つ考えてみたいのは、いくら留学したところで、こうした悲しみや喜びといった感情を生々しく共有できるかと言うと、実はそうでもないのではないだろうかということです。実際に今僕は日本の鶴ヶ島という田舎町のレオパレスに住んでいますが、同じ建物に誰一人顔や名前を知っている人はいません。ヤオコーに行くとレジの人の中には見覚えのある人もいますが、別に世間話をするようだ関係ではありません。あ、隣のラーメン屋のおばちゃんだけは、少しは話もするかな。でもやっぱり、ラーメンができるのを待っている間も、本を持って行って読んでる時間の方がずっと多いんですよね。

もちろんこれは今がコロナ禍という特殊な状況だからという理由もあるかもしれません。またインドに行けばもっと外向的な人が多くて知り合いもすぐにできるのかもしれません。 しかし内向的な人にとっては、こうした Twitter で現地の人の生々しい感情を見ることができるというのは、それまでとは全く違う経験になるのではないでしょうか。

みなさんも興味のある地域があったら、ぜひそこをトレンドの地域として設定してみてください。本当に世界が変わりますよ。

そして冒険は続く。

【ブログ更新情報のメールでのお知らせ】
「むらログ」更新情報のメール通知を希望される方は、こちらでご登録ください。
https://groups.google.com/g/muralog/about

【参考資料】
むらログ: twitterでの効率的な同業者の探し方 (2010年5月)
http://mongolia.seesaa.net/article/150254426.html

むらログ: ネトウヨを大量に自動ブロックするには (2017年11月)
http://mongolia.seesaa.net/article/455158773.html

むらログ: Twitter One Click Block の典型的な使い方(2019年4月)
http://mongolia.seesaa.net/article/465034997.html

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?