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日本語教師のサードプレース

https://radiotalk.jp/talk/699872

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

今日もホテルの朝ごはんの会場でビュッフェを食べながらちょっと話をしてみたいと思います。(拍手) ありがとうございます。今実はこのラジオトークというアプリで効果音が入るって言うんですよ。それで今「拍手」というのを入れてみたとこですね。これが他にも、ちょっと冗談言ったりすると人の笑い声を入れたりすることができますね(笑い声)。それでは本題です。

今は土曜日なので昨日ハナキンがあったところです。昨日のハナキンでは寿限無さんが「サードプレイスの重要性」と、それがメインではなかったんですけど、話の途中で「サードプレイスって重要だよね」という話が出てきたんですね。で、それに対してチャットで「ハナキンが自分のサードプレイスだ」と言う書き込みがいくつかあって、「あーそうだな、言われてみれば、それすごくいい言い方だな」と思ったんですね。僕も時々「ハナキンってどういうところなんですか」と言われて一言でちょっと言いにくい感じがしていたんですよね。「ブレイクアウトがいっぱいあって、乾杯の音頭があって・・・」とかそういうこと言うんですけど、一言で表現するのにこの「日本語教師のサードプレイス」という言い方はすごくいいんじゃないかなと思ったので、これからはそういう言い方をしていってみたいと思います。これも寿限無さんやそれに反応してくださった皆さんのおかげですね。

でも実は、中には「サードプレイス」ってみんなが知っているわけでもないかもしれないので、それを説明しようと思ってググってみました。一番最初に出てくるのはやっぱり Wikipedia で、 Wikipedia 本当にありがたいですよね。レポートとかで Wikipedia を本当に丸写ししてしまう人がいるって言いますけど、その気持ちわかります。で、そのウィキペディアに書いてあることからサードプレイスについてご紹介したいんです。

この Wikipedia によると、アメリカの社会学者のレイ・オルデンバーグという人が 「The Great good place」 という本の中でこのサードスペースについて書いてるそうです。その定義を見てみると、皆さんもご存じだと思いますけど「3番目の場所」っていう意味で、一番目はやっぱり自宅で、二番目が学生さんだったら学校だし、僕たち社会人だったら職場になるわけですよね。これ実は僕も勘違いしていて、「職場が第一で自宅が第二かな」とかって思っていたら、そうじゃないんですね 。なんか「日本人だなー」と思ってしまいました。

で、その第3番目の場所で市民社会ができるようなことが書いてあるようです。それは個人に対してだけではなく社会に対してもそれが重要な意味があるということなのかもしれません。

さて、ウィキペディアではこのサードプレイスの特徴が6つ書いてあるので、それを羅列してみたいと思います。

まず最初は「無料あるいは安い」。これは確かにそうですよね。ハナキンは無料です。(Zoomの大規模ミーティングのオプションを購入するために投げ銭をお願いしたことなどもありますが)

2番目、「食事や飲料が提供されている」。これはちょっと違いますね。ハナキンは食事や飲料はないけど、でも「乾杯の音頭」とかあるから、この2番目はもしかしたらかなり近いのかもしれないですね。

3番目は「アクセスがしやすい。歩いて行けるような場所」。ハナキンはオンラインなので歩いて行けるような場所ではないですけど、自宅からアクセスできると言う意味では、この条件は満たしていると言えるかもしれません。

それから4番目。「習慣的に集まっていく」。ハナキンは毎週あるので、もうこれは、イベントというよりも本当に習慣的に集まれる場所ではあると思います。

5番目。「フレンドリーで心地よい」。まあ、いろんな人がいるから、必ずしも皆さんが心地よい体験をしているかというと、時にそうじゃないこともあるかもしれません。ですがモットーとしては「楽しく親切に!」ということをいつも言っておりますので、これもかなり近いところがあると思いますね。

で、6番目が最後なんですけど「古い友人も新しい友人も見つかるようなところ」と書いてあります。ハナキンも最初の頃はみんながほとんどお互い知り合いじゃなかったんですが、今は結構「常連」さんというと聞こえがいいですが、うちわではハイジンっていう言い方をしてる人もいますけど、そういう方も結構いて、新しい方も毎回いらっしゃいます。昨日も4人の方が「ハナキンに来たことがない」と回答されていました。ですので、この「古い友人も新しい友人も見つかるようなところ」も該当してるんじゃないかと思います。

それを考えると、ハナキンはこのサードスペースの定義の6つをかなり近く満たしているんじゃないかなと思いました。

まあ定義はこんな感じでいくつあるんですが、この Wikipedia になんかリンクが貼ってあるんですよ。このリンクが「高田佳輔」という社会心理学の学者のページです。僕は知らなかったんですが、 Wikipedia でそのリンクを開いてみると、社会心理学者でやっぱりサードプレイスについて研究してらっしゃる方なんです。が、実はオンラインゲームのサードプレイスについて書いてらっしゃるんです。それでお名前でググってみると、一つ論文が公開されていて、まだ読んでないんですが時間があるときに読んでみたいと思っています。タイトルだけご紹介しておくと、2019年の論文のタイトルが「大規模多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲームのエスノグラフィ」で、サブタイトルが面白いんですよ、これちょっと聞いてください。サブタイトルは「仮想世界において創発的サードプレイスをいかに産み育てるか」。これがサブタイトルになっていて、#Zoomでハナキンはゲームじゃないですけど、でも、オンラインで、かつ、それがサードプレイスと言われているという意味では、もしかしたらかなり近いようなここで述べられているんじゃないかなって思っています。

そして冒険は続く。


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