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LMSでカリキュラムを共有しよ

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか?

さて、今日はLMSでカリキュラムごと公開してしまうのはどうだろうかという提案です。

みなさんは、Googleクラスルームでクラスルームごとコピーがしたことありますか? あれを使って自分だけでなく、皆さんにコピーをシェアすると、すごく業界全体の効率が上がるんじゃないかと思うんです。

僕はインド外務省と日本の大使館が合同で共催している教師養成コースを年に3回実施しています。 一回終わるごとに Google Classroom を丸ごとコピーして、まずかったところなどを手直しして改善しています。

このコースは市販されている教科書などは使っていないので、内容はかなりオリジナルなものですから、特に外部に公開ということはしていません。でも例えば『まるごと』とか『いろどり』などの教科書を使った標準的なカリキュラムだったら、コースが終わった時にクラスルームごとコピーしてそれを公開してしまうといいのではないかと僕は思っています。

公開の方法はそれほど難しくありません。

1.まず Google Classroom の一覧を開きます。https://classroom.google.com/

2.初めて使う人は何も見えないと思いますが、すでに使ったことがある人には学生でも教師でもそこに参加したことがある Google Classroom の一覧が見えていると思います。

3.次にコピーしたい Classroom の名前の右側にある三つのドットをクリックします。

4.そしてその中の「コピー」を選びます。

学習者として参加していたら「コピー」というメニューは見ることができません。担任か、あるいは副担任であればコピーをすることができます。

皆さんもまずは使用済みのクラスルームを自分でコピーしてみてください。

新しいクラスルームにコピーされているデータとコピーされていないデータがあることに気がつくのではないかと思います。

基本的にクラスルームの課題や質問以外は全て新しいコピー先ではなくなっています。一番心配されるのが学習者のデータだと思いますが、学習者の名前や成績なども全てコピー先にはありません。ですから個人情報の問題でこの機能が使えないということはないわけです。

でもカリキュラムはそのまま残っています。課題やルーブリックもそのままです。次の授業にこれをそのまま生かすことができるわけですね。課題の締切などは全部無効になっていて、下書きの状態になっています。

ではこれをどのように公開すればいいのでしょうか。 これもそれほど難しいことではありません。先ほど書きましたように、学習者はコピーをすることができませんが、副担任としてこのクラスルームに参加すれば自分用のコピーを作ることができます。実際の操作方法は以下の通りです。

1. 先ほどコピーして個人情報がなくなった新しいクラスルームの3点ドットをクリックします。

2.先ほどはこの中の「コピー」を選択しましたが、今度は「招待リンクをコピー」のメニューをクリックします。

3. この招待リンクを Twitter などで共有したり、一部の人だけに共有するのだったら限定されたグループチャットなどで共有すると良いでしょう。

4.そしてリンクから入ってきた人を全員副担任に設定します。

これで副担任に設定された人はその Classroom を自分用にコピーすることができます。

ただしちょっと気をつけておきたいこともあります。

これを完成されたカリキュラムとして公開する場合は、副担任の人にも編集権限がありますので、手を加えないようにお願いしておく必要があります。

あるいは、みんなでもっと良いカリキュラムを作ろうということでしたら、枠組みだけ作っておいて、皆さんでどんどん課題などをこの Classroom 上に作成してもらうということもできます。この辺りの方針は事前に決めておくと混乱がなくていいのではないかと思います。

でも実を言うと、これはあまり独創的なアイデアだとは思っていません。 クラスルームごと再利用する方法も、 招待リンクを共有する方法も最初から備え付けられている基本的な機能に過ぎません。

ですので、こうした方法でカリキュラムごと共有する方法が普及していないのには、何かもしかしたら僕の知らない現実があるのかもしれません。

上の方に書いたように、僕自身も自分用にコピーを作るだけでそれを他の人に公開したりしたことがないので、何かうまくいかない理由がありましたら是非ソーシャルメディア上でコメントいただければと思います。

『まるごと』や『みんなの日本語』には著作権が普通に適用されますので、お住まいの国によってはこのようなカリキュラムの公開がしにくいこともあるかもしれません。その意味で、国際交流基金の「いろどり」 を利用している先生方からこうしたカリキュラムの共有を始めていただけると、インドでも普及が簡単になるので大変ありがたく思います。

また、今日紹介した操作方法が分かりにくい場合は、実際に操作するところをハナキンなどでご一緒させていただきますので、お気軽にご相談下さい。

そして冒険は続く。

【参考資料】

クラスをコピーする - Classroom ヘルプ https://support.google.com/edu/classroom/answer/9093680?hl=ja

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