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むらログ

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2019年10月の記事一覧

行動中心アプローチでA1レベルの退職届の書き方を教える

冒険家の皆さん、今日もアヴァリティア商会の陰謀に気づいて辞表を叩きつけていますか? さて、本当は前回のブログで書きたかったのですが出勤の時間になってしまったので、続きを書きたいと思います。 前回のブログでは、「退職届を書く」という行動から、 「特定技能のビザで日本のブラック企業に就職してしまった時、モデル文があれば、ごく簡単な言葉で、退職届を書くことができる」というCDSを作るところまで説明しました。 では実際にどのような授業にすればいいでしょうか。まずは退職届に何を書

ブラック企業と戦うための CDS の作り方

冒険家の皆さん、今日も奴隷商人の船を追って大海原を航海していますか? さて、 このブログでは昨年の12月16日に「ブラック企業と戦うための行動リスト」という資料を共有しました。これはブラック企業に就職してしまった外国人労働者が自分の正当な権利を守るために必要な行動をリスト化したもので、この行動リストを日本語の授業に落とし込めば、少なくともいくつかの現場ではこれらの問題が解決できると期待したからです。その時のブログでは以下のように書きました。 なお、これらの行動は、要求され

Zoomでイベントを主催するための6ステップ

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、10月12日は色々な意味で象徴的な日でした。 実は僕は国際交流基金の来年度派遣の面接を受けに日本に帰ってきたのですが、 ご存じの通り台風19号による交通機関の運休などにより会場に行くことができなくなり、先方からの提案でウェブ面接となりました。 一方で、同じ10月12日は日本の官庁が主催する日本語教育の大きなイベントが同じように台風によりキャンセルされましたが、こちらはオンライン版がなかったので、そ

コンテンツから第二言語を学ぶならファンタジーのほうが無難かも

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? ハリーポッターなどのファンタジーを外国語で読むことに対して、その世界にしか存在しない特殊な用語が使われていて、それらは辞書では調べることができないのでファンタジーは難しいという主張があります。実際それはもっともだと思う時もあります。 しかしその一方で、ファンタジー世界が舞台になっているコンテンツでは、それらの用語はそのコンテンツの中で説明されているという利点があります。ですので、自分のレベルに合った内容

#VRの冒険 矢野浩二朗先生Zoom講演

冒険家の皆さん、今日もラクダに揺られて灼熱の砂漠を横断していますか? さて、 VRの教育における応用の第一任者である大阪工業大学の矢野浩二朗准教授から、語学教師のみなさんを対象に、基本的なことからお話を伺うことができるZoom講演会を準備しておりますので、お知らせいたします。なお、これは敢えて言えばプロボノで、僕の職場での公務ではありません。 事の発端は以下のような Twitter 上でのやりとりです。 そして今から15時間ほど前に、 Twitter で以下の広報を開始