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熱男の熱い話-変えようよ、世界-

変えようよ、世界

あと、幾つの自由を〜な〜ななななな〜

この曲を思い出した人は、約束のネバーランドファンの皆さんですかね。いいですよね、あのアニメ。

さて、クリスマスにこれを読んでいる皆さんこんばんは。きっと同士なんでしょうね。自分もクリスマスになぜこれを書いているのかわかりません。

あ、申し遅れました。筑波大学3年の谷野文史です。

ここで重大発表!

来年度、日本学連幹事長をつとめさせていただくことがことになりました!!

というわけで次の日本の学生オリエンティアの代表として、今回アドベントカレンダーの最後という大役で語らせていただくのは、タイトルにもある通り「変えようよ、世界」というお話です。(ここでいう世界とは、日本オリエンテーリング界、日本学生オリエンテーリング界のことを指します。)

今回は、日本オリエンテーリング界における自分が問題だと感じる点を分析しどのようにしたらいいか、またこう変えて行きたいなということを熱く書いていこうかなと思います。

1.なぜ、世界を変えたいの?変えなきゃいけないの?

日本オリエンテーリング界隈でよく起こる議論として、「日本オリエンテーリング界は変わらなければいけないのか?」というものがあります。

「今のオリエンテーリング界楽しいし、そのままでいいじゃん」という意見があれば、「競技人口を増やさなければ、衰退してしまう...」という意見もあります。正直これは、人によって価値観も違いますし何が正しいというのはないと思います。

しかし、自分は変えなければならないと思うんです!!!!!!!!!!!!!!!

では、なぜ変えなければならないと思うのか。

私は大学入学までオリエンテーリングのオの字も知りませんでした(徒歩オリエンテーリングすら体験しなかった!)。しかし、大学入学とともにこの競技に出会い本当に感動しました。森をかける爽快感、正解のないルートチョイス、毎週各地の森へ飛び込むワクワク感...本当にこの競技のことが大好きになりました。

そんな推しを見つけたヲタクが次に何をするか?簡単です。

普及活動です。

この競技の楽しさをもっと多くの人と共有したい!日常の中でオリエンテーリングの話をもっとしたい!あの、部室で地図について語り合う時間をもっと過ごしたい!だから、私はこの競技を普及したいんです!!みなさんも同じような気持ちがどこかにはあるのではないでしょうか?

しかし、今一般の人々に我々はこの競技への興味を与えることができているでしょうか?また、興味を持った人が現れたとしてその人たちを受け入れる体制が整っているでしょうか?厳しい言葉かもしれませんが、Noです。

競技の認知度向上への活動、初心者の受け入れ体制、組織の体制...

この世界は、まだまだ私がやりたい普及を達成するためには不完全です。

だから、私はこの世界を変えたい!

この世界は狭い。狭いからこそもう少しフレキシブルに動けるはず。だって、才能のない自分が気持ちだけで色々できているんですもん。賢いオリエンテーリング界の皆様ならもっとできるはず。今のオリエンテーリング界は私の中ではこんな感じです。

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会議は踊る、されど進まず。

さて、皆様に発破をかけたところで次期日学幹事長としてどのようなところが問題と感じていてどのようなことをしたいかについて話をして行きたいと思います。

2.競技人口を変える

2-1 分析

先ほどは個人的な感情で普及したい!と言いましたが、もちろん競技者を増やすことはこのオリエンテーリング界の発展に間違いなく繋がります。加盟料や大会参加者が増えることにより多くの収入を得れば、それを元に新しい事業(新しい演出システム?新しい機材の購入?)に投資することができます。また競技人口が多いことにより、企業が協賛するメリットが高まります。協賛が増えれば団体としての社会的価値が上がり、競技人口が増え... とても良い循環が生まれます。

ではまず、オリエンテーリングの競技者数について確認して見ましょう。※今回は競技者登録=競技者数とします。

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この表を見ていただくと、まずオリエンテーリングの競技者人口が意外と多いということに驚く人もいるのではないでしょうか。実は、テコンドーやスカッシュと言ったオリンピック種目よりも多いのです。

もし、我々が競技人口の増加を目指すのであれば次の段階として表中の37-39位が目標なのではないでしょうか。では、その順位にいる協会や連盟がどのような取り組みを行っているのか見て行きたいと思います。

2-2 協会としてできること

目標位置にいる日本フライングディスク協会についてみていきましょう。この協会の特徴としては競技の普及・振興を目的とした活動に力を注いでいます。例えば協会が主体となり、競技の公式ガイドブックを作成しホームページ上で無料で公開をしています。このガイドブックには競技の歴史や競技のルール、そして何よりも競技がはじめての人でも目を引くようなかっこいい写真によって構成されています。これにより競技に興味を持った人がネット上で検索をしこのガイドブックに出会うことができ、競技について知ることができます。日本オリエンテーリング協会のサイトでも、「オリエンテーリングをやってみよう」というページがありますが写真が少なく興味を引くものでもなく、大会や練習会への誘導がうまく設計されておりません。こうしたものを改善することにより、競技に興味を持った人を捉えることができます。

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また、日本フライングディスク協会の面白い取り組みとしては講習会の実施依頼を受けているという点にあります。(以下、協会ホームページより引用)

小学校・中学校・高等学校・大学でフライングディスクを授業に取り入れたいとお考えの方や地域総合型スポーツクラブでフライングディスクを扱いたいとお考えの方など、フライングディスクを用いた活動を計画している方を対象に、普及活動の一環として支援・協力を行っています。フライングディスクの技術指導はもちろんのこと、ご要望に会わせて授業内容・評価項目や講習内容の概略を用意しています。その他に、出張授業等も行っておりますのでご相談がありましたら下記の情報を明記の上、下のフォームからいつでもご連絡下さい。

上記の通り、競技に関心を持った学校やスポーツクラブがフライングディスクという競技を体験するシステムが構築されているのです。今オリエンテーリングにはこう言ったシステムが協会レベルでは行われておらず、いくら非競技者が興味を持ったとしても大会に行くぐらいしか競技を体験する方法がありません。冷静に考えて体験会クラスだとはいえ競技について理解していない人が、果たして休日の大切な時間にお金をかけて大会に行くでしょうか?答えはNoです。協会としてこうした普及活動に力を入れない限りは競技人口は増えないでしょう。

日本オリエンテーリング界における議論を見ていると「私たち」に関する議論が中心を占め過ぎているのかなと感じています。例えば、全日本大会問題であったり、ルールについてであったり。確かに協会とは「私たち」のためにあるべきで、「私たち」のための議論を行う場というのは間違いありません。しかし競技の発展というところに目を向けるとこうした普及のための活動に、もう少し腰を据えて考えてみる必要があるのではないでしょうか?

2-3 学連・大学としてできること

2-2でも述べましたが現在のオリエンテーリング界において、興味を持った人や初心者(学生を除く)の受け皿がないことが課題です。本来であればClub阿闍梨のように社会人クラブがそうした役割を果たすことが望まれるのですが、現状他の社会人クラブではうまく機能していません。

では今度は立場を変えて学連として、大学としてできることは何があるでしょうか。

それは、各大学が競技普及の地域の核となることです。具体的には、大学クラブを主体とした定期的な地域の子供達や大人にオリエンテーリング体験会の開催が考えられます。大学クラブごときにそんなことできるのだろうか、と思う方も多いと思うのですが他競技においては大学クラブでそのような取り組みを行っている団体が日本各地にあります。

例えば、我が筑波大学の陸上部の事例を取り上げて見ましょう。陸上部ではTSUKUBA TWIN PEAKS と協力を行い、陸上部員が講師となり毎週陸上教室を開催しています。これにより地域への陸上競技の普及を行っています。部員としてもその講師を務めることでバイト代を得て、win-winの関係を築いています。

それは陸上というメジャースポーツだからだと成り立つと反論する方もいらっしゃると思いますが、実は私たち筑波大学体育会オリエンテーリング部でもこうした活動に取り組んでいます。我々は3年ほど前からTSA(筑波スポーツアカデミー)さんとタッグを組んでおり、洞峰公園という公園で2-3月に一回開催されるスポーツフェスティバルの種目の一つとしてオリエンテーリングを取り入れていただいております。フェスティバル当日は部員を派遣し、競技の説明を行なった上で地域の方々にオリエンテーリングを体験していただいております。もちろん事業委託という形式なので、講師に行った部員は給料をいただいており、良い関係を築くことができています。

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(走り出すキッズたち)

こうした活動を他の大学クラブが行うことにより、それぞれの地域に普及をすることができます。そこで興味を持った人たちに、競技に関する資料を渡し大会の参加や練習会の参加を勧められればより効果的でしょう。

また、学連としてはそういった活動を推奨する取り組みや、そういった活動をしている団体への補助金を与えることで活動を活発化させることができます。

以下の表にも示してある通り、日本のオリエンテーリングの競技人口の約6割が学生です。過半数を締める私たちから行動を起こし、この世界を変えていきましょう!

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3.最後に

私はこれまで様々な取り組みをしてきました。ある時は国際的な普及を目指しウガンダのオリエンティアを招待したり、部にスポンサーをつけたり、UNIVASとくっつけたり...

全部自分の「こうしたらいいんじゃないか!」と思ってやったことなので、正直どれだけ日本オリエンテーリング界に貢献できたかわかりません。もしかしたら、失敗しているのかもしれません。でも、それでもいいと思います。だって、どれだけ理論をたてても、どれだけ議論を交わしても結局はやらなければ何も変わらないから。自分の一歩がいつか実を結びこの世界をよくして、みんながもっとオリエンテーリングを好きになってくれることを切に願っています。

そういえば某人に何をモチベーションにそんな色々できるの?って聞かれたのでこの場で回答しておきます。

それはオリエンテーリングが、オリエンテーリング界が大好きだから!!

だからみんなに笑顔になってほしい。もっと楽しんでほしい。

私にできることは頑張ることだけだから。

頑張っていれば信じていればきっといつか。

(あ、でもそろそろこの活動にも金がかかり始めたのでどこかの事業主、アイデアマンとしてバイトで雇いませんか?)

読んでいただきありがとうございました!

やってきたことや今取り組んでいることについてはなんでも教えますので、ぜひ気軽に聞いてください!

当初予定していた大学スポーツについてはこちらで書いてます


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