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【ポケモンSVシングルランクバトル】対面構築【シーズン4最終367位/レート2019】

シーズン4お疲れ様でした。
剣盾の第8世代を全くプレイしていませんでしたが、SV第9世代に復帰してからシングルランクバトルにはシーズン1から取り組んできました。ブランクのためかなかなか思うように結果が出ず、悪戦苦闘していましたが、シーズン4にてようやく第一目標であるランキング3桁前半かつレート2000以上を達成できたため、また自分自身でも納得のいく構築が完成できたと思うため、SV初の構築記事を書くことにしました。

構築経緯

シーズン4の3月下旬頃から、破滅さんと関わるようになり、彼から呪い痛み分け珠ミミッキュ+黒眼鏡剣舞ドドゲザンの性能の良さを聞き、それにインスピレーションを得て2番手呪い痛み分け珠ミミッキュからのフィニッシャー剣舞黒眼鏡ドドゲザンを軸に対面構築を組もうと考えました。それから、最も大切な先発用の駒を探し、予てから私が開発していた両刀弱保カイリューでAdamasさんも同様の型を開発していたことを知り、彼の調整を拝借して使用することにしました。ですが両刀弱保カイリューだけでは先発として不十分なことに気付き、ステルスロックも撒きたいと思ったため、最低限のSラインがあり別特性により催眠技への圧力を持ち高Hからの命懸けで無理やり1:1トレードが可能なHS型コノヨザルに至りました。これが先発用の駒としてかなりの安定感を確保できたため、コノヨザル→ミミッキュ→ドドゲザンの軸を基本選出として対面構築を組めそうだと確信しました。実際、この軸は殆どの相手へ機械的に選出するだけで想定通りにプレイで勝てるだけの性能があり、後はこの軸の詳細な調整と残り2匹の枠の補完を埋めることを目標に構築を続け、終盤までスカーフや眼鏡のテツノドクガとBEテラ飛の食らい付く挑発トドロクツキが入っていましたが、択が完全に消せていたわけでもなく、あまり選出できず殆ど置物状態であったため、構築の完成度を高めるため、更に選出した上で充分勝てる駒を目標に残り2枠を探しました。その結果、最終的に身代わりと襷の2段構えなセグレイブと頑丈眼鏡CSのジバコイルに落ち着き、行動保証の確保と対面性能と充分な火力を確保することができました。これで6匹全てが理想的に噛み合う対面構築として完成できたと思います。

構築詳細

コノヨザル

特性:負けん気
持ち物:ロゼルのみ
テラスタイプ:ノーマル
ステータス:215-135-103-x-110-156
技:憤怒の拳/地均し/ステルスロック/命懸け

殆どの試合で先発を任せた軸の重要な駒です。調整意図は、カバルドンやガブリアスのH最大値である215を確保しつつ、ミラー意識でS最速にして、残り全てをBに振ることでA216セグレイブの巨剣突撃+氷の礫をギリギリ信用できる乱数で耐えることができるようになります。そうすることでセグレイブ以外にも様々な攻撃を絶妙に耐えきることができ、充分な先発の仕事ができました。当初は気合の襷で使っていましたが、先発カバルドンで砂を起こして命懸けを誘い、ハバタクカミなどのゴーストタイプに引く戦術を採るプレイヤーが散見されたため、また耐久値が高くあまり襷のメリットを感じなかったため、破滅さんのアドバイスからフェアリータイプの技を半減できるロゼルのみを採用しました。そうすることで先発のミミッキュやハバタクカミなど相手に地均しスタートで安定したプレイを実現できました。相手先発にマリルリやカイリューなどが来れば先制技でケアされるリスクも念頭に置いた上でいきなり命懸けで1:1トレードするプレイをしていました。

ミミッキュ

特性:化けの皮
持ち物:命の珠
テラスタイプ:フェアリー
ステータス:131-142-100-x-125-162
技:戯れ付く/影打ち/呪い/痛み分け

2番手として呪い痛み分けで相手の受けを崩しながら最低限の対面性能で多くのアタッカーを倒せるのがこのミミッキュです。先発のコノヨザルで1:1トレードをして、その後出てきた第2先発のアタッカーには戯れ付く+影打ちで処理をし、そこで受け出しに来たヘイラッシャやキョジオーンやカイリューなどのクッションには呪い+痛み分けで崩しながら、後続のドドゲザンで剣舞を積むタイミングを作ります。このミミッキュの仕事は非常に重要かつ強力で、上手くいけばこのミミッキュだけで1匹を撃破し、後続のポケモンに影打ちや呪いを入れて退場することができます。Sラインは当初準速セグレイブ抜きのS140の意地で採用していましたが、最速セグレイブが多発していたことと、コノヨザルの地均しでSを下げた相手を抜かして行動したいケースが多発したため、陽気最速にしています。持ち物は命の珠以外ならゴツゴツメットや、テラゴーストかつ戯れ付くをシャドークローに変えて呪いのお札や鋭い爪にするのも検討しましたが、ミミッキュが最大限仕事をこなせるように命の珠に落ち着きました。

ドドゲザン

特性:総大将
持ち物:黒い眼鏡
テラスタイプ:フェアリー
ステータス:175-205-140-x-106-102
技:ドゲザン/不意打ち/テラバースト/剣の舞

この構築の基本選出でフィニッシャーを務めます。ドドゲザンをフィニッシャーとして採用する場合は特性の総大将と非常に相性が良く、殆どの試合で総大将×1.2状態で展開することができました。そのため、剣の舞を積まずとも火力が非常に高く、殆どのラスト1匹同士の対面をドゲザンorテラフェアリーを切ってテラバースト→不意打ちで撃破できました。先述のコノヨザルとミミッキュが1:1トレードをしやすい型であるため、このドドゲザンが展開される頃にはラスト1:1の対面になっていることが多かったです。テラフェアリーの理由は、メインウェポンのドゲザンを半減できるタイプが悪格闘フェアリーであるため、それら全てへ当倍以上の打点を確保でき、またドドゲザンの4倍弱点である格闘技を半減できるタイプでもあるフェアリーにしました。同様の条件ではテラ飛行も検討しましたが、対ドラゴンやミラーへの打点を考えフェアリーの方が良いと結論付けられたました。Sは元々対アーマーガアを意識して少なくともS90以上は必要で、そのラインに合わせて調整してきたミラーが多発することを考え、それらへ抜かれることは避けたいため準速にしました。Sが109程度の耐久型アンコールカイリューが多いことを鑑みると陽気ASにすることも検討しましたが、S113以上のカイリューも多いことと火力不足で負けることもあり、それをカバーするために命の珠にすれば耐久が足りずに負けることもあるため、総合的に判断して意地ASに落ち着きました。

カイリュー

特性:マルチスケイル
持ち物:弱点保険
テラスタイプ:ノーマル
ステータス:195-198-116-128-122-90
技:流星群/大文字/地震/神速

シーズン3の頃から開発してきた両刀弱保カイリューです。当初は両刀珠で使っていましたが、珠を他の駒に渡したい理由や攻撃するとマルチスケイルが崩れることなどがデメリットで、また発動すれば珠以上の火力が出るので耐久調整とも相性の良い弱保にしました。先述の通り、同様の調整をAdamasさんも開発していたのと、彼の調整が上手く機能すると考え、そのまま拝借して使いました。ただ、彼のオリジナルの炎技枠の火炎放射では、アーマーガアへの打点として不十分な火力なので命中率が不安ですがハイドロポンプよりは打つ機会も命中率もマシであるとブロGさんが指摘したため大文字を採用しています。流星群はドラゴンへのミラー打点はもちろん、カイリューを受けに来たヘイラッシャなどの高耐久物理クッションへの打点として大きく貢献しました。テラスタイプは弱点保険が発動した際に神速で全抜きも視野入れられるノーマルにしています。カイリューのテラノーマルはメジャーなため、このテラスタイプ変換を読んで格闘技を打ってくるプレイヤーもいたため、余計に弱保発動がしやすかったとも思います。この駒は先発はもちろん、イルカマンやハッサムやアーマーガアなどへの打点に優れるためそれらを採用したPT相手にも選出しました。

ジバコイル

特性:頑丈
持ち物:拘り眼鏡
テラスタイプ:電気
ステータス:145-x-135-200-110-112
技:10万ボルト/ボルトチェンジ/ラスターカノン/徹底抗戦

最も悩んだ特殊アタッカー枠として、最後の最後に辿り着いたのがこのジバコイルでした。採用理由は、タイプの補完性が非常に優秀であることに加え、頑丈で行動保証があり、火力にも優れ、適度なSラインから後攻ボルチェンできたり遅い相手には上から高火力と行動保証で崩せたり、眼鏡で徹底抗戦を打つことで電気技を切るために受け出されるカバルドンを1発撃破することも視野に入れられるため、この構成になりました。テラスタイプは鋼の弱点を消しつつ10万やボルチェンの火力を上げられる電気にしています。このジバコイルにすることで、ようやく特殊アタッカー枠が上手く機能し選出も充分にできるようになりました。ジバコイルの仕事としては主にラウドボーンやカバルドンなどの崩しに用います。

セグレイブ

特性:熱交換
持ち物:気合の襷
テラスタイプ:ドラゴン
ステータス:191-216-112-x-106-139
技:巨剣突撃/氷の礫/地震/身代わり

トドロクツキよりもセグレイブの方が圧力も対面性能も高いことから、この枠はセグレイブになりました。当初はテラ炎HA基調で竜牙剣舞という対面性能と崩し性能の両立型で使っていましたが、構築使用者のブロGさんから使いにくいとの指摘があったため、AS調整で襷にすることで対面性能を確保し、剣舞からの崩しは諦め、ヘイラッシャがクッションとして出てきても身代わりで欠伸や地割れをカットできるようにしました。そうすることで対面性能と欠伸によるゲームメイクメタの2段構えの戦略で非常に動きやすい型にできました。テラスタイプはシンプルに巨剣突撃の火力が欲しい場面がありそうだったのでドラゴンにしています。

選出解説

基本選出
コノヨザル/ミミッキュ/ドドゲザン
この選出が9割で、充分勝てました。この選出の完成度の高さがこの対面構築の一番の特徴だと思います。

対ヘイラッシャかつ基本選出が困難であるとき
セグレイブ/ミミッキュ/ドドゲザン
先発セグレイブでミラー対面や高速アタッカーへの対面性能を確保し、ヘイラッシャがクッションで出てきても身代わりで欠伸の起点にならずに負荷を与えて、それが失敗してもまだミミッキュで崩せるようになっています。

対カバルドン入り
ジバコイル/ミミッキュ/ドドゲザン
ジバコイルでカバルドンに徹底抗戦を当てれば大凡勝てます。

対イルカマン入り
コノヨザル/カイリュー/ドドゲザン
コノヨザルを先発に置くことで命懸け警戒で相手のイルカマンはすぐに引いてくれるためそこでコノヨザルのステルスロックなどで仕事がしやすく、またマイティチェンジ後のイルカマンが出てきても弱保カイリューで対面処理可能なためこの構成にすれば勝てました。

最終結果

構築開発者van
最高196位
最終367位/レート2019

構築使用者りおさん
最終618位/レート2004

構築使用者ブロGさん
最高レート2050程度

謝辞

この構築の着想の段階でインスピレーションを頂いたりアドバイスを頂いた破滅さん
構築使用者として最終レート2000超えの実績を出して頂いたりおさん
構築使用者として最高レート2050超えの実績を出して頂いたブロGさん
その他様々な相談などで協力して頂いたぶるーさんやるニキさん等各位、ありがとうございました。