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【並進運動する為の重要な2つのポイント】

今回はピッチングにおいての「並進運動」のポイントを解説していきたいと思います。

ピッチングといえば、「並進運動」と「回転運動」の力がとても重要と言われていいます。
ピッチングフォームは約1.7秒の流れの中で行われていて、その内の約0.8秒がアーリーコッキング期(並進運動)となっています。

投球動作分析において、重要な見るべきポイントがありますので説明をしていきます。

〜並進運動〜

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※https://www.youtube.com/watch?v=cSM2aeD8IKc

〜回転運動〜

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※https://www.youtube.com/watch?v=cSM2aeD8IKc

〜並進運動で大事なこと〜

並進運動時には「軸足のパワーポジション」ができていないと、力強さが生まれません。
パワーポジションとは「股関節・膝関節・足関節」の3部位が適度に屈曲した状態のことを言います。

内野の守備や走塁時にもこのパワーポジションが使われていて、効率の良い身体の使い方になります。
一番分かりやすいのは、「スクワットの姿勢」ではないでしょうか。

また「ジャンプをするとき」にもパワーポジションが使われています。

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〜パワーポジションの条件〜

①骨盤が前傾していること

まず「骨盤の前傾」ですが、適度な「反り腰の状態」のことを言います。
足を上げた時に腰が丸まっていると、股関節が使えずに膝関節の動きが過剰に出てしまいます。

そうすると筋発揮に重要な「お尻とハム」が使えない動かし方となります。
これでは並進運動の力を投球に繋げられませんので、効率が悪すぎます。

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※骨盤の後傾と骨盤の前傾


②トリプルエクステンション(股関節・膝関節・足関節が一気に伸展する)ができている

トリプルエクステンションとは踏み込み足(前足)に体重が乗った時に、軸足が一気に伸び切ることを指します
イメージはスクワットで上がる時、ジャンプで真上に飛び上がる時になります。

この下半身を伸ばしきる動作から勢いが生まれてきて、ボールの威力が増していきます。
身体が硬い選手は下半身の関節(股関節・膝関節・足関節)が曲がったままになるので、上手く使えていません。

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※https://www.youtube.com/watch?v=cSM2aeD8IKc

〜45度フルダウンの状態が理想〜

45度フルダウンとは、先程のパワーポジションの状態でキャッチャー方向に倒れていく作業のことを言います。
関節が伸びた状態で軸足が倒れていくと、下半身が力が無くなってしまっているので、傾斜の力のみでの投球となります。

ピッチングには「ダウン動作」と言って、重心が下がる場面があります、一番落ちている時(軸足が最も屈曲している)に軸足を45度傾けていると一番良い形です。これは140km/hの目安とも言われています。

また利き腕との連動を見ると、外旋し始める段階(下から上がり始める)で軸足が45度が目安となります。
あとは軸足がトリプルエクステンションを起こす前に、45度の形が出来上がっているようにしましょう。

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※https://www.youtube.com/watch?v=cSM2aeD8IKc

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