オタク理系学生の鬼龍院君に贈る!「コンテンツが作れない」→「お?作れそう!」になる。商品企画の意外な発想法

私の知り合いに都内の私大に通う男の子がいます。アフィリエイトに興味をもって始めたのですが、月に10万円くらいで頭打ちになったようです。

「SEOって言うけど、結局、運じゃないですか?」
「案件の承認率って絶対、操作されてますよね(泣)」
「アフィリする商品のASP契約が終了するからキツイっす」

という感じで。彼の作業量やクオリティはけっこう高いので、普通に自分の商品を売ったら?と言ったのですが、

「いや、商品なんてつくれませんよ!」

との返答。きっと商品をつくるのは特別な人がつくるって思ってるんでしょうね。専門家とかスペシャリストがつくるとか。

商品・教材・コンテンツって特別ですか?

まず、商品・教材・商材…などを「コンテンツ」と呼ぶことにします。(原義に照らし合わせれば不正確なのですが、ネットを見るとその方がしっくりくると感じるので)

例えば、洋服を買いに行くと、お店のお兄さんやお姉さんが案内してくれます。洋服を買う側としては、彼らは「プロ」ですよね。でも、アパレルでバイトをしたことがある人は知ってると思いますが、ある程度のマニュアルがあるだけで、後は店員さんの感覚に任せるところも多いです。

マクドナルドはどうですか?さすがに「プロ」という目で見ることはないと思いますが、商品の作り方を知ってますし、無意識に安心しているからポテトでもバーガーでも食べることができます。でも、そこで働いている高校生は明らかに専門家ではないですよね。

相手(=お客)の納得感があれば、
”コンテンツ”として成立する

個人としてのスキルだけでなく、ブランドや(人間)関係性、場(プラットフォーム)など、お客が購入する理由は様々です。初心者だから売れない、何かすごい実績がないとダメってことはないでしょう。例えば、

「英語がまったく出来ない高校生が、オタクアニメのキャラクターを全力で駆使して必死に覚えた英単語500 <英語が超ニガテな人向けです!>」

とかあったら、ちょっと見てみようと思いませんか?(思わない人も多いかも笑)

正直、その人の身の丈に合ったステージで、しっかりと取り組んだものは、必ず誰かの胸に響きます。キレイごとに思えるかもしれませんが、ホントです。逆に、

● 難関大学で出題された英単語を3000個収録
● ネイティブによる徹底解説付き
● 英語の偏差値を70に引き上げる!

など、従来の「能力を引き上げまっせ!」「効率至上主義!」「スペシャリスト思考」は出尽くしてるですよね。おそらく、作り手がそういうマインドの人なんでしょう。(そういう人の方が出世しやすいのかも)

このような「従来型の良さ」を基準としているなら、確かに、初心者にコンテンツをつくることはできませんよね。でも、そういうスペシャリスト思考を目指す人ってたくさんいますか?

大学入試で考えると、スペシャリスト思考は少ない

これを大学受験で考えてみましょう。2017年の受験者数ランキングベスト10です。
1位:近畿大学 146,896 2位:法政大学 119,206
3位:早稲田大学 114,983 4位:明治大学 113,507
5位:日本大学 112,583 6位:東洋大学 101,180
7位:立命館大学 96,126 8位:関西大学 84,586
9位:千葉工業大学 74,466 10位:中央大学 74,029

んー、どこからが「難関」っていうかは人によりますが、見てもらった通り、難関大学「じゃない」大学の方が圧倒的に人数(市場)が大きいんです。

別の例を1つだけ。今、私はいい年齢の男なんですが、ダンスに興味があるのです。教室に通いたいと思ってるんですが、「講師が◯◯で入賞!」「世界的なダンサーが指導!」とかは萎縮して申し込めません。

ただ、テレビ見て、「いい運動になりそうだなぁ」って程度なので。でも、やってみたいんですよ。私に合う切り口があったら、すぐに体験レッスンを申し込みます。

あと一例。今、通っている美容院は3年以上通ってますが、きっかけは「火曜日(美容院がお休みの日)」に営業しているところを探していて、すぐに予約した、です。

正直、カットの腕前はあまり気にしていません。そこまで大きな差を感じとれないんです。でも、切らないとみっともないので切るって感じ。

「プロじゃないとサービス・コンテンツを提供できない」は単なる思い込み!ちょっとは安心したかな、鬼龍院くん!


ここでは有形か無形(情報)かを問わず、コンテンツの作成方法について語ります。正解はありません。おそらく、あなたのこれまでの経験と結びつくことで、ひらめきを得ることができると思います。

そのきっかけになれば幸いです。

1.コンテンツをつくっては「いけない」

コンテンツの作り方を伝えると言ってるのに・・・と矛盾しているように思えるかもしれませんが、良いコンテンツをつくるにはこの視点は欠かせません。

コンテンツを作成する場合、まず、だいたいのイメージがあります。すると、それを具現化することにフォーカスしてしまうのです。すると、しっかりと自己満足的なコンテンツが作成されます。

もちろん、作り手のこだわりや美学は大事です。人の心を打ちます。しかし、そんな商品はホンの一握りではありませんか?

いつの間にか「コンテンツを作る」ことありきになってしまい、肝心な「相手の役に立つ」ことを意識できないでいます。

「いや、そんなことない。この商品が役立つ人もいるはずだ」

と反論されるかもしれません。確かに”いる”ことはいるでしょう。しかし、その数が少なすぎればビジネスとして成立しません。また、多くの場合、それは「作り手が妄想しているペルソナ(以降、「妄想ペルソナ」)である可能性が高いのです。

下世話な話になりますが、男子中学生はアイドルに対して変な理想を抱いていますよね。大人になっていくにつれて、それが妄想だと気づくわけです。それと同じことをしている場合が多いのです。

とっかかりとしては、まず、自分は捨てましょう。ビジネスである以上、お客様に購入してもらってなんぼです。まずは「相手」ありき。もちろん、この視点を突き詰めていった後に、自分のこだわりについて考えます。

あなたの「お客」は誰?「何」を解決したいわけ?

コンテンツを作る上で、スタート地点は2つあります。

1つは、すでに漠然と「◯◯さんの□□という問題を解決してあげたい」と思っているパターン。

もう1つは、「とにかく売れる商材」を求めるパターン。

どちらが良いというのはありません。具体的に書き出してみましょう。実際に手を動かしてみましょうね。普段、やっていない人は、手が止まるかもしれません。


●相手のベネフィット
●時代性・流行
●自分


切り口


販売方法・形態

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