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心が洗われ、癒される「ひまわり」

夏を代表する花といえば、多くの人が連想するひまわり。

漢字で書くと「向日葵」、つまり、つねに太陽の動きを追いかける一途さ。明るく大きな花ははなやかで、夏娘みたいに元気いっぱいです。

昨年、宮古島へ行ったとき、宮古空港の近くにひまわり畑があり、小一時間ほど童心に帰って楽しみました。こじんまりとした手作り感が魅力でしたが、全国には広大なひまわり畑もあり、重要な観光資源になっています。

いまや夏の風物詩となったひまわり畑は、そもそも観光のために植えられたものではなく、農地の地力を肥やす「緑肥」として栽培されていたのです。また、種実は食用や油として活用されてきました。

ひまわり畑で童心にかえる

実際、欧米ではひまわりの種を好んで食べます。バルセロナでオリンピックが開催されたとき(1992年)、人々がひまわりの種をスナック菓子感覚で食べているのを見てびっくりした記憶があります。

「ハムスターか!」。思わず“ひとりツッコミ”を入れましたが、現地の人にとってはソウルフードのひとつといわれ、二度びっくりしました。

いまでは日本でも普通に食べられるひまわりの種は、カロリーが高く、ミネラル、食物繊維も含まれるため、寒いロシアでは貴重な食料でした。感謝を込めて(?)ロシアの国花がひまわりなのはそのため。

ひまわりは音楽の世界でも大変人気があり、ひまわりが出てくる楽曲は“ひまわりソング”という括りで語られています。

https://www.ragnet.co.jp/media/folk/sunflower-songs#google_vignette

例によって、このランキングに登場する数々の曲で、聴いた記憶があるのは「ひまわりの約束」(秦基博)、「ひまわり」(葉加瀬太郎)くらいです。

特に後者はNHKの朝ドラ『てっぱん』のオープニング曲でしたから、一時期、毎日のように聴いていました。なつかしさと切なさ、そしてあたたかさ…聴いていると優しい気持になりますね。

2011年3月11日、東日本大震災が発生以後、音楽家として自分にできることやる、との思いから、復興への応援歌を「ひまわり」に託し、全国ツアーのアンコールでは必ず演奏。さらに、来場者全員にひまわりの種を配り、「大きな花を咲かせてください」と呼び掛けたとのこと。

ひまわりの花言葉は「未来を見つめて」。それはともかく、こういうエピソードを知って改めてこの曲を聴くと、心が洗われて癒されます。

いまでも葉加瀬さんのコンサートでは、この曲が演奏されると涙を流す人が多いのだとか。もっとも、葉加瀬さんのしゃべくりがあるので、会場には笑いと笑顔が絶えないのですが。

音楽で人を笑顔にし元気をくれる──音楽家冥利に尽きますね。

ひまわり(オカリナ演奏) (youtube.com)

(中原蘭さんの「ひまわり」。youtubeにアップされているのは往年のイタリア映画のテーマ曲が多い)

ちなみに、『てっぱん』ではお好み焼きが重要なテーマでしたが、私はお好み焼きが大好き。家にいるときは3日に1度は必ず作って食べています。

お好み焼きは意外とヘルシーで栄養満点の食べもの。この原稿を書き上げたらさっそく作ります。

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