詩には甘い夢にひとつまみの毒を
萩原朔太郎の詩集にて。
彼の詩をあまり知らず、滔々と語るには忍びないので、あっさり書きます。
今日、たまたま彼の詩集を開いて軽く眺めてみたら、あまりの美しさに驚きました。
まるで甘い夢のような、桃源郷を彷彿とさせる、目に入るだけで美しい言葉の数々。
それでいてきちんと読むと、ただ美しいだけではない、グロテスクなもの、毒々しいものが描かれている。スイカにひとつまみの塩ならぬ、甘い夢にひとつまみの毒のような。
良い塩梅でした。
こういった絶妙なバランスの詩が書けるようになりたいものですが……残念なことに私の中にそれは見当たらない。
憧れるけれど、自分の本質とは違うような気がする。
表現において、自分の本質と憧れを切り離すべきか悩みどころですが……いつか憧れも取り入れつつ、自分のものに出来たらと思いました。
(そのうち自分の詩も書こう)
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