私の純猥談 超短編「鬼ごっこ」

仮面をつけた様に、張り付いた笑顔が
崩れる瞬間を逃さない。
お金で買える時間は無いし、
生憎私は矛盾だらけ。
その場凌ぎに外す仮面も、持ち合わせてない。
脱ぎ捨てる下着の奥で
笑う鬼がこちらを見て泣いてるから、
最上級な笑顔で交わそう。
もし、わかった様な口を聞くなら
もう一度五感を奪ってしまおう。
泣く鬼がこちらを見て善がっているから、
最大級の嘘で誤魔化そう。
私はあなたでも扱えないし、
生憎私も、私がわからない。
誰も知らない鬼達が、暗闇を喜んでいるから
そっと消してしまおう。
今日のうち、鬼ごっこも終わらせてしまうんだ。

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