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夫の死【12日目】

夫の家は退去日が決まっている。
子供と2人片付けに行く。


写真が出てきた。車を納車した時のもの。
誰!?


写真はツーショット。
車と夫その隣りに、ピンク色ミニワンピースを
着た巻髪の女性が花束を持って微笑んでいる。
スタッフではない。


夫の弾けんばかりの笑顔。
彼女だなこの野郎💢


別居する際、彼女ができる可能性を考えた。
それでも良いのか天びんにかけ、出る方に決めた
。覚悟はできていたが実際目にすると腹が立たぬ
はずがない💢


悔しいが、これも自分で決めてきた人生。
この感情を味わいたかったんだね。
広い心でみている自分と、怒りと悲しみに悶える自分。しっかり味わったら放念しよう!


怒りのおかげで、部屋の片付けは はかどった。
迷わずゴミ箱に捨て、売れる品は売り払って
現金に変えた。
彼女の発覚がなければ大切な夫の持ち物を
思い切りよく捨てられなかっただろう。

中学3年生の息子も写真を一緒に見た。
私の怒りに考え過ぎの早合点かもよ、と。
 確かにそうだが。

因みに、服など売りに行ったお店には、
怒りにまかせて大量のブランド品を段ボールに
ブチ込み持って行ったため泥棒と疑われた。
調査をされて閉店過ぎても査定が終わらず、
2時間近くかかった。

盗品じゃないと分かり、態度が変わる店員。
ツイてない時とはこういうものか。悲劇。



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