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ケーキがないからパンを食べる

 生パンをむしった時が一番むしってる音がすると思う。実際に「むしっ」と音がする。好きな音だ。極小サイズの湿気と空気がこれまた極小サイズの爆発を起こす音。食パンの耳付近で一番よく聴こえる。

食パンを都度甘々なケーキシロップにつけながらそんなことを考えていたが、生パンって(むしっ)、おまえ(むしっ)、すでに1回焼かれとるがな。(むしっ)生パン界ではきっと似非生パンなどと呼ばれているに違いない。(むしっ)どうしたってその耳は焼かれているだろう。

生パンと言う度に一部男子(Welcome to Underground一歩手前の仕上がり)を除いた頭の中の男子中学生たちが沸き立つ。なんとなくエロい言葉は強い。三田線の御成門駅もそうだ。前職でこの駅を通過する度におなりもんね、ふーん、えっちじゃんなどと思いながら通勤していた。しかし自分は悪くない。色狂いの先人たちが睾丸をおいなりさんなどと称するからいけないのだ。最初に言い出した奴は末代まで狐に祟られていると思う。

パンツとパン。ほぼパンツであり、パンであるし、どちらも助数詞が枚であることもいけない。しかし助数詞に関して言及するとすればここで新たな勢力も現れる。パンはパンでも食べられないパンはな〜んだ?の正解のひとつ、フライパンだ。フライパンはえっちだろうか?特殊な訓練を積めばフライパン×鍋などのカップリングで興奮することも出来るだろうが一般的にはこの組み合わせは昭和の漫画の目覚まし音くらいにしかならないだろう。パンツだって食べられないじゃん、と言う意見もきっと出てくると思うが、ギャルのパンティを口に入れることで興奮を覚える人間は調理器具同士のセックスで興奮する種族より圧倒的に多いはずだ。なんか飽きてきたな。この話の続きは覚えてたらまたしよう。一応言っておくが、私は生のパンツやフライパンに性的な興味はない。

今日はハツとお好み焼きと生パンを食べた。とても美味しかった、今日もありがとう動植物。現世に種を残す未来が見えない私さえも生かしてくれている。私も食用であれば君たちのように誰かの役に立てたかもしれない、南無。

追記
フライパン×鍋と例えを出したが、「いや、鍋フ(鍋×フライパン)しか認めねえから」や、「フライパン総受けだろJK、解釈違い乙」などという推しカプ至上主義の方々の憤りはツイッターの鍵アカにでもお願いします。

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