LLMの論理推定力を使うと、簡単に計算できない問題を解くことが可能ではないかという考察
以下、「スマニュー+」の有料コンテンツなので、見れない人も多いかもしれませんが、興味深いタイトルが上がっていたので、読みました。
年利計算+33%「ChatGPTが人間の投資ファンドに株で圧勝!」…どう質問したら「上がる銘柄」教えてくれる?完全解説!
https://www.smartnews.com/sp/4618023456875752738?placement=article-preview
この内容は、LLMを使った興味深い実験内容です。
ただ、結果は再現性の観点では分かりませんので、注意は必要だと感じます。(偶然性を否定する要素はありませんでした。)
なので、読んだら儲かるかも、という観点だけで読むなら、私はお勧めしません。ただ、こういう考察やチャレンジはとても面白いと思います。LLMを活用方法を知りたい人は、ぜひ読んでみると良いと思います。
どのような推定が働いて利益をもたらしたのだろうか
この論理推定の背後で、どんな推定が働いているか次第ですが、このような株価やヒット商品を当てる可能性はあると思うのです。
ただ、私としては、まだこの記事のやり方だと、知識を強く問うてしまっている感じがしています。(簡単にいうと「良い証券を教えて」になっている)
私は証券に詳しくないので、わからないのですが、うまくいった理由は「みんなの意見は案外正しい」理論に乗っただけのような気もしてしまいます。
その意味では、確かにそういう使い方もあるかもしれませんが、私なら、違うアプローチをするかな、と思いました。
というのは、最近LLMの底力を引き出すためには、「知識」より「知恵」を引き出す方が良いのでは、と考えています。
LLMの活用は、「知恵」の仮想並列実行にあり
つまり、LLMの「論理推定力」を使って、数式化が難しい計算をしていくということが可能なのではないかと思っているのです。
株の動きなどもそうですが、マーケティングなどの動きは、結局は人の感覚的または論理的判断の集合体が結果として出てくると思います。
例えば、今「スイカゲーム」が流行っているらしいです。(子供から聞きました)
やったことがある人はわかるかもしれませんが、非常にシンプルなゲームです。なぜ、高品質なゲームがたくさんあるこの時代に売れるのか、わからないと思いませんか?
そこで、ChatAIにこれがなぜ流行るのかを論理推定させていくと、次に当たるゲームの壁打ちができるのではないかと考えました。
これは数学的に解こうとすると、非常に難しい問題と思います。
しかし、論理推定の積み重ねで、予測ができるように思うのです。
どんな方法があるかを考えてみましょう。
ChatAIに複数のペルソナを登場させて、会議をさせてみるのはどうでしょう。しかも、会議は1つではなく複数同時進行させてみましょう。
例えば、色んなハードルや機能や出席者を少しずつ変えて与えて、1000スレッドくらい、一気にバーチャル会議を開かせることができます。
APIで自動化が必須ですが、これくらいなら簡単です。
そうして、1000回の会議の結果の集計をさせましょう。
もしかしたら、「どうも、果物は重要ではないらしい」とか「何かと何かが連結して、変化するというところに快感を感じる人が多いらしい」など、数学だけでは導けない、インサイトをたくさん集めることができるのではないかと思います。
そして、次に当たるゲームを提案させ、その多数決集計をしていくのも面白そうです。
これ自体は、新しい情報や新しい知識を問うているのではなく、立場が違う人、性別に、世代別に、思考をするとしたら、どのような考え方でゲームに向き合っているのか、そういった背景をもとに、思考を推定して実行してくれるということです。
つまり、例えば1人社長の会社が、1000×4人のブレスト会議をして、商品アイデアを磨くことができるのです。
面白くないですか?
可能性を感じませんか?
マーケティングが人ではなく、AI主導になることを予感できますね。
私は、この可能性に賭けていこうと考えております。
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