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コモンズのつくり方 「ちょっと家つくっちゃう?」基礎編⑤

講座3回目、最終回。いよいよウッドデッキ組み立てです。

開始が13時で予定終了時刻は16時半。この日の作業は、水平を取るところから始めるわけですが、正直これが本日のハイライトとも言える重要かつ大変な作業。それに加えてビスで組み上げていく作業があって、「これ、ほんまに今日中に完成できるん…?」っていう不安がよぎります。

技術的なことを書き始めると長くなるし、ここでは書くつもりもないのですが、大雑把な流れとしては

①水平を取るための木枠を作る
②バケツの水とホースを使って同じ高さのところに印をつける
③その高さで糸を張る
④束石(束=ウッドデッキを支える柱、を立てる台になる石)が水平になるように、地面との間に木材の切れ端などを入れて調整する
⑤束石と糸の間の距離を測る
⑥その長さに木材をカットして束を作る、断面はその場で塗装する
⑦ビス打ちで組み立てる

※ちょっとわかりづらいと思うので、こちらのサイトのイラストを参照してもらえるといいと思います。

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ということで、この日はひたすら作業!作業!作業!なわけですが、コンクリートに専用の釘を打ち込むなど、やったことがない作業ばっかりで、皆さん積極的に前に出てトライしてくれました。ここまでの講座とオンラインの対話セッションのおかげか、素晴らしいチームワーク。そしてそれぞれが得意なことをやり、それぞれが自分のペースで動いたり休んだり。

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しかしやっぱり、みんな初めての作業ばかりで手こずることも多く、加えてレクチャーの時間も入るので、としさん一人ならすぐ終わるところがなかなか時間がかかっちゃう。予定終了時刻をオーバーして、もう帰らねばならない人たちが出てきて、みんなで集合写真を撮ったときは17時~17時半の間くらいだったかと思います。

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なんとか暗くなる前に!今日中に終わりたい!ということで、ここからのプロの追い込みが凄かった。もちろん、16時半くらいから「そろそろ追い込んで行ってください」ってお願いはしていたので、徐々にとしさんの作業スピードは上がって行ってたのだけど、ホントにビス打ちのみって頃になるともうめっちゃ速かった。

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そして最後の神技。

ひとつ、板厚みが均等でなくて、ぽこっと段差ができてしまう板があったんですが。カンナで削るのか…?ってみんなの予想を裏切って、裏面をその段差分、丸ノコで切り込みを入れ、それをノミで削り落とす!

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はめなおすと、見事にフラットに~!!何が凄いって、この間、所要時間5分もかかってないのです。木材や木工、建築はこういう寸法狂いや歪みがどうしても出てくるもの。現場でさっと微調整ができるのがプロ…!こんな技が見れただけでも講座をやった甲斐があったなあみたいな。

出来上がったウッドデッキ。感動…!

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ぶっちゃけ、工務店に頼めば早いのです。お金はかかるけど。仕上がりもキレイだしね。かかる時間や労力を考えればとても効率的とは言えないとは思います。でも、「自分たちでも作れる」ことを知ること、体験すること。お金で解決すれば自分だけで済んでしまうけど、そうすることで徐々に自分の周りから関係性が無くなっていってしまう。もちろん、関係性がなければそもそもこんな作業もできないわけで、そういう意味でもこの講座をやったことで人と人の新しいつながりが生まれて、良かったなあって思います。

3月にはホントにただの空き家だったのが、掃除大会をやって、循環畑の講座をやって、いろんな人がここに関わってくれるようになって、家づくり講座でさらに新しい人も来てくれて、友部コモンズの関係者が少しずつ増えてきています。ウッドデッキでビール飲みたいよねー!と言いつつ、蚊が多すぎて飲めなかったけど(笑)、一緒に飲みたいねって言える仲間ができてる。講座だけでなく、部活動も生まれてきています。(部活動については別途書きます)共同体までにはなかなか遠い道のりかもしれないけどぼちぼち行けたらいいと思います。

↓ ①~⑤の記事のまとめはこちら!


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