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1人Jazz AUDITORIA

花曇りの土曜日。お茶の水ワテラスで開催中のJazz AUDITORIAへ1人参戦してきました。
(休日に出かけて良い気分転換ができたという話がメインなので、ジャズの話はほとんど出てきません…すみません。)

参戦、というと聞こえが良いですが、ジャズはほとんど素人。無料ライブチケットが1人ずつしか申し込めないシステムだったため、だんなさんをはじめ誰かを誘って、というのが難しく、1人で3日あるライブにすべて申し込んだら1つだけ当選したので、その回に行ってきました。経験値が絶対的に少ないので、無料でジャズに触れられる機会というのはとてもありがたいです。

ジャズに詳しい職場の先輩に聞いたところでは、こちらのイベントは、コロナ禍前は屋外イベントだったのだとか。近くでランチするならイチマルヨンゴーが良いよ、と教えてもらい、おすすめに従うことに。

大好きなBLUENOTE系列のお店

朝、たまった家事をしたり、準備をしたりで家を出るのが遅くなってしまい、お店に着くのがランチタイムど真ん中の時間帯に。店内はほぼ満席でしたが、運良くカウンター席に通してもらうことができました。

ランチの1番人気はラザニアの温玉付きだそう

ランチセットに大好きなラザニアがあったので迷わずオーダー。席の2次元コードから注文できたので、広い店内で店員さんを勇気を持って呼び止める必要がなく、気が楽でした。
ほどよく苦みのある季節のお野菜に、ホカホカのパン。ソースのコクとトロリととろけるチーズ、カリッと香ばしいパン粉のバランスが好み通りのラザニアで幸せ気分。セットのアイスコーヒーも美味しかったです。

お写真撮っていいですか、と一応訊くようにしているのですが「どうぞ!拡散してください」という店員さんの返答も気が利いていて和みました。

奥行きのある店内には、テンポのよいソウル系の音楽が流れ、人々のざわめきも心地好く、週末の平和な昼下がりの幸せを噛み締めました。お一人様でも違和感なし。お腹も時間もほどよい塩梅になり、ライブ会場へ。

アーティストの息づかいも届く距離にわくわく

前述のように、ジャズライブ慣れしていないので、目立たない席でそっと参加するつもりでいたのですが、思いのほか早く会場に着いてしまい、入場待ちの列はできていたものの、けっこう前の席を取れそうな位置に。そうなると、せっかくなら…と一瞬気が急いてしまったのですが、自分なりに楽しめる場所をと考え、私の定位置ともいえるピアノ側のいちばん端に席を取りました。

これまでピアノジャズ一辺倒だった私ですが、少し前に映画「BLUE GIANT」を観たおかげで、管楽器の良さに目覚めたのが功を奏しました。今回のライブはピアノと管楽器のデュオスタイル。アンコールなしの2部構成で、すぐそばのスピーカーからはサックスの息づかいやキーを叩く音まで聴こえ、なかなか贅沢な時間でした。

田舎者のせいか都会の人工美がけっこう好き

強風のため、屋外で予定されていた週末マルシェは中止。覗こうと思っていたジャズデイゆかりの写真展企画も、たまたまギャラリーが貸切日でやっていなかったりと、イレギュラーもありましたが、街のあちこちで古書展など週末ならではの催しが開催されていて、歩くだけでも楽しめました。ライブ後は、ランチ時の居心地の好さに後ろ髪を引かれて、再びイチマルヨンゴーへ。混んでいたらやめよう、と店先を覗いてみると、さっきよりは客足にゆとりがありそうで、吸い込まれるように入店。

こんどはテーブル席に

ランチの時に気になっていた、日向夏のタルトをいただきました。柑橘とハーブがすごくフレッシュ。目にも美しい一皿で嬉しくなりました。
店内で偶然、映画「BLUE GIANT」のサントラがかかっていたので、最後まで聴きたくてコーヒーを追加オーダー。スマホから注文できるって、ほんとに便利。気温は高めだけれど日が傾いて涼しくなってきたので、今度はホットコーヒーにしました。コーヒーはアイスかホットの二択で、豆の選択肢などはないのですが、お店のレコメンドに心意気を感じます。そしてこのコーヒーがまた、チョコレートのような、カシスのような、とにかく好きな香りで、何度もクンクン嗅いでしまいました。あくまで個人の感想です。

人間ウォッチングが好きなので、週末の街に出ると、季節や気温、天気を映す街の人の服や、聞くともなしに聞こえてくる若い人の会話も楽しいです。キビキビと優しい店員さんのホスピタリティにも癒されます。電車や店の中で、意外と本を読んでいる人が多くて、私も本を持ち歩きたいなと思いました。

レコードでいうところのD面のエンディング曲「BLUE GIANT」が流れ終わる頃にトイレに行き、埼玉の田舎町へ帰る準備を。乗り換えの東京駅で、手土産に利久の牛タンを買いました。名店の牛タンはtogoとはいえ注文を受けてから厨房で焼く贅沢な味。別行動で出掛けていただんなさんの酒の肴にして、下戸の私もちょっとつまんで。柔らかく、ほどよく塩気の効いた牛タンでまた、幸せ気分になりました。

こんどはライブを観に来たい


癒しの休日をくれたInternational Jazz Dayに、Jazz AUDITORIAに感謝。またジャズイベントに出かけたいです。

ちなみに、イチマルヨンゴーの店名は

水の分子を構成する酸素原子と水素原子が一番安定する角度。


出典:Cafe, Dining & Bar 104.5
https://dining1045.jp

なのだそう。店名のルーツってつい知りたくなります。職業病かな。

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