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ココイチしか食べない 十一日目

楽器を持ったまま津田沼でだいぶ歩いたのが響いたか、帰ってきてから土曜日の分だけをアップして、日曜までの各種抽選に応募したのち、また椅子で寝落ちしてしまった。土日も二日間外出しっぱなしで、次の原稿のための本などをほとんど読めていない。平日に少しでも進めなければならないのだが、どう考えてもカレーの記事を書くことが負担になっている。もう少し力を抜くなどしないと……。

21食目

21食目 ベジカレー300g チキンにこみ ダブル


肉トッピング祭り2日目にして大本命。高まる期待にニコニコしながら一緒に来ていた栞子さんと写真を撮った。

おいしそうですね、会長


実を言うとトッピングメニューを最初に眺めたとき、このチキンにこみに一番期待をしていた。そして待望のチキンにこみは、その期待に存分に応えてくれたといえよう。お店でポークカレーを食べたとき、なんならベジカレーを食べたときにも、みんな思っていたと思う。「具が足りない」と。そして具とは突き詰めれば究極、肉でいいのだ。昔一人暮らしし始めた頃に、カレーを作り置きしていた時の記憶が蘇る。安い鶏肉を大量に煮込んだカレーを、うまいうまいと心ゆくまで食べていた時の記憶を。

……でもなんか昔を懐かしむためにココイチ来てるわけじゃないんだが、と言われたら何も言い返せない。実際に味の向こうにいつかの自分を見出したとして、チキンにこみをオーダーする値段で家でカレーを作ったら3日分になるな、と思うだけだ。数年レベルで食器の墓場と化した流し台を思い出しながら完食。なんだか無用な悲しみを背負ってしまった……。


22食目


22食目 ベジカレー300g フライドチキン ダブル

そして夜はトッピングメニューの中で一番不安だった存在。訝しみながら一緒に来ていた栞子さんと写真を撮った。

フライドチキン……鶏を揚げたこのトッピングは、あらゆるコンビニで売られているホットスナックと、どうしても比べてしまうだろうと懸念していた。価格は243円、ファミチキをゆうに超え、からあげクンと肩を並べるレベルの値段。だが、ココイチの揚げ物トッピングは常に揚げたてが提供される。可能性があるとすればその一点のみ。恐る恐る口にすると、う、うまい……。パリパリとした衣の中のチキンは、先んじて予想していたよりもうまいことは間違いなかった。

しかし……これは日々思っていることではあるのだが、ココイチのトッピングはカレーに乗るので、単体で食べたときの味付けが薄い。それ自体は正しいと思うけど、これらのトッピングを全てカレーに沈めて食べることが前提だとしたら、フライドチキンが揚げたてであることにどれだけ意味があるのだろうか?
哲学……幸福とは……世界とは……背景に宇宙を思い浮かべながら完食。一枚ヒレカツよりは良いと思うが、積極的にフライドチキンを選ぶ理由もないように感じたというのが正直なところだ。もしくはベジカレーではなくポークカレーなら、また状況が異なっていただろうか?


思い返してみると、先週はクリアファイルを探す傍ら、立ち寄ったココイチで毎回NARUTOを読んでいた。なぜならココイチのカレー代にはNARUTO代も含まれているから……。よく考えると平日にカレーの記事を書くことがキツイのではなく、ココイチに居すぎてしまうことが問題だった。だがココイチは単純にウチよりも居心地がよい。なぜなら蛍光灯が切れたままの自分の部屋よりも明るいから……。なので間を取ってココイチで本を読んで過ごしたら、なかなかよかった。原稿の目処がたつまでは、サスケvsデイダラの続きはお預けにしよう。


読み返しだが、世界で最も優れた物語と文章のひとつ。
鷺ノ宮はゲームに愛されなかったし、ゲームを愛してはいないが、ゲームを愛している全ての人を愛していて、おそらく次作はそのような内容になるはずだ。


一週間前に一緒にカレー食べた友達が今や自主的にお台場まで行っていて、涙………。カレーを食べ続けるオタクより何倍も劇的。

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