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ココイチしか食べない 十三日目

今読んでる本が面白いのでさっさとこの記事を書くのを終えたい。そうでなくとも、今日は珍しくハズレの日だった。なんの撮れ高もない。


25食目

25食目 ベジカレー300g メンチカツ ダブル

うん、見た通りだ。今日は忘れずに一緒に来ていた栞子さんと写真を撮った。


先んじて言った「見た通り」には、よくない意味が含まれている。テクスチャの立たない衣、固く成形された身。アップデートがなされていない、前時代的な冷凍惣菜のメンチカツ。ここ数年のコンビニおかずブームによって、メンチカツはホットスナックとしても冷凍おかずとしても遥かに進化していることを知っている。知ってしまっている。これがハンバーグと同価格帯であることが、記事を書いている今も信じられない。鷺ノ宮がチキンにこみや豚しゃぶに追想を覚えるのと同じように、このメンチカツにも郷愁を感じる人もこの世にはいるのかもしれなかった。完食。



26食目

26食目 ベジカレー300g ソーセージ ダブル

見た目から確かなジューシーさが伝わってくる。一緒に来ていた栞子さんと写真を撮った。

宣材写真がミームと化していたソーセージだが、いざ提供されてみると、別にそういうふうにトッピングを置くことが決まっているわけではないようだった。皮部分が焼きの工程でパリパリになっている、しっかりとしたソーセージ。だがそれ以上でもそれ以下でもない。ソーセージには成形時にスパイシーな味つけがされていて、ベジカレーのもつ野菜由来のやさしい味わいとの相性も良いわけでもないように感じた。甘い系でなく、辛くするほうがカレーとの相性は良さそうだ。だけど加工肉が食べたいのであれば……ハンバーグを強く勧める。言いたいことはそれだけ。




実は先日、ココイチから家に帰るまでの間にゲームセンターに立ち寄って、しばらくぶりに筐体にコインを入れ、英傑大戦という、筐体から排出されたカードを机の上で動かすゲームをプレイした。

いま鷺ノ宮が英傑大戦を始めた理由はいくつかある。

ひとつはこの記事を書いた人の悲しみに寄り添うため。

もうひとつは上記の記事を前提に、近しい友人が攻略記事を書き始めたため。

そしてもうひとつ、これが多分いちばん重要なのだが、この先の書く予定の小説で、ひとつはビデオゲームへの愛を語り、もうひとつはアナログゲームへの愛を語る話を書く予定になっていたためだ。多分、その中間の存在として、このゲームはちょうど都合が良かったのだろうと思う。


悲しい記事を書いた勝てない彼に、優しい言葉をかけるつもりはない。だって毎日遊んでいるわけでも隙間に思考しているわけでもなさそうだし。なによりそういうのは鷺ノ宮の友人がこれからやるらしいからだ。
だけど自分でプレイしてみて、いま、ビデオゲームとアナログゲームを両方同時に考えている見地から、言いたいことがあるので書く。そしてこういうのはたいてい、少し前の自分に向けての言葉になる。

あなたは扱いやすくて強いデッキを使うべきだ。

英傑大戦は半分がカードゲームで、もう半分が対戦格闘ゲームだと考えている。カードゲームの面白いところは、デッキ選択の幅がそのままキャラの多さ、環境の多様性に繋がるところだ。

英傑大戦は9コスト内の全カードが常時参照されるので、遊戯王やシャドウバースのようなTCGで、数十枚からなるデッキの中に1枚だけあまり使われていないカードを入れるような、そういう遊びをもたせるリスクが半端なくデカい。2コストの槍を一枚変えただけでも、マルスとルキナ、トリプルテイクとロングボウくらいの差がある。兵種を増やそうものならリュウだったものがエドモンド本田になるくらいの覚悟をしなければならないだろう。
そういったデッキ構築論に対して、「大戦」シリーズのカードシステムは驚くほどサポートしてくれない。

例えばストリートファイター2をプレイしていて、対戦相手のケンと戦うときにあなたがリュウを選べば、それは間違いなくリュウだ。正確にコマンドを入力することができれば、波動拳や昇龍拳を繰り出して戦うことができる。
DCGなら引いたレアカードたちを素材に変換し、必要なカードをクラフトすることで、自分のデッキをリュウに、webサイトに掲載された「最強ランキング」に近いものにすることができる。これは紙のTCGでも同じことができるだろう。

英傑大戦でも同じことをすればよいのだが、英傑大戦は過去の大戦シリーズと比べてこれが格段にやりにくくなっていると感じた。

  • 基本兵種が増えているが、銃と剣は特に操作が難しく、手元が複雑になる

  • スターターとして最初にもらえるカードは、「排出カードよりも格段に弱い号令」と「新兵種である銃と剣」なので、どれも初心者の運用に向かないカードしかなく、そもそも9コストでデッキを組むゲームなのに6コストしか排出されない(ここ本当に最悪)

  • 大昔の実カードの頃のように排出にソートがなく、完全ランダムなので、過疎台にずっと座っていれば必ず高レアリティのカードが引けるわけではなく、逆に入手しにくい可能性があると感じた

  • 印刷するかしないかを選べるので、たくさんプレイする人がいてもカードが出回らない→高レアリティのカードの値段があまり落ちない、そもそも在庫がない。昔のようにゲーセンにあまった武将カードをもらうこともないし、友達がいないと余ってるから貸す・あげるの選択肢もなくて、トレード掲示板もない。掲示板、どこかにないのか?

  • ゲーム内クラフトもあるがレートが超高く、素材を集めるためには「印刷をしない」ことが効率が良いのも、この状況に拍車をかけている

以上のことからそもそも「基本性能の高いベーシックなキャラ」を選択することが、現状では困難であると考えている。
なのにあなたは勝負のテーブルに座らされて、リュウとは似ても似つかないメチャメチャにテクニカルな波動拳もないキャラを選び、盲目のまま戦い、ただ目の前に「敗北」の文字を突きつけられている。おれにはそう見える。

なぜか?おれも昔そうだったからだ。
三国志大戦でも戦国大戦でも、そのとき持っていたカードの組み合わせをできる限り試してから感触のいいものを選ぼうとしていた。1.5コストの馬を槍を、何枚も入れ替えながら、いつか何かが気持ちよくハマる感触と共に、今までの敗北が全て嘘だったかのように連戦連勝を重ねる日を想像していた。
残念だがそんな日は来ない。そのやり方のままでは。

あなたは総武力の高いベーシックな号令デッキを使うべきだ。号令は自分から仕掛けられるので、火計などよりもわかりやすい。動画で上がっているものを完コピして、流派も戦器もできるだけ同じものを選んで、手に馴染むまで使ってみるべきだ。枚数も少ない方が混乱しないので、4枚くらいがいいだろう。
刀や銃は難しいので入っていないほうがよく、兵種も二種くらいに抑えたほうがいい。馬は代わりが居ないのでいるほうがいい。なんなら馬だけでもいい。騎馬単というやつだ。オールインすれば相手に槍と刀がいなければいないほど、相対的に有利になる。

おれならそうする。

高杉晋作の前に先打ちできる計略が欲しいので、弓のR武田信繁を使うほうが構築にもメタにも合う。だけど、おれはこの方が使いやすい

英傑大戦は半分がカードゲームで、もう半分が対戦格闘ゲームだと考えている。
デッキ構築は、キャラ選択に直結する。そして英傑大戦の対戦部分に、カードゲームのドローのような運要素はない。昔あった一騎打ちとか虎口攻めのような逆転要素も今はない。相手もあなたも必ず計略を撃ってぶつかり合う。実力がすべてだ。


最初のCPU戦を除いて、初日は2勝4敗。人間は勝率60〜70%ないと「今日は勝った」と思えないという研究結果があるので、おれやあなたがこのゲームで本当に勝利する日は一生来ないのかも

あなたにも、これを読む未来の自分にも、素晴らしい勝利が待っていますように。


(↑初回プレイでたまたま引いたこのカードがC.V.津田健次郎だったので、これもキリンのお導きだと思ってわかるまでしばらくプレイしようと思います。キングダムコラボの間くらいは…)


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