公認会計士試験勉強について(その①)

こんにちは。
アドマイヤでございます。
2022年11月18日の合格発表日まで、少し時間がありますので、
公認会計士試験について、私自身の軌跡を記していきたいと思います。
現在の構想では、以下の6部構成で振り返っていきたいと思います。

その①:初期〜挫折     (2020年1月〜2020年4月)
その②:戦略変更      (2020年5月〜2020年6月)
その③:コロナウイルスの影響(2020年7月〜2021年3月)
その④:決断のとき     (2021年4月〜2021年8月)
その⑤:短答期       (2021年9月〜2021年12月)
その⑥:論文期〜現在    (2022年1月〜)

私自身の簡単な自己紹介をしておくと、今年で31歳となりますので、
公認会計士試験界隈では、比較的高齢な受験生ということになります。
下表は令和3年度における受験生分布ですが、30歳未満の合格者構成比率は、
86.9%を占めます。

公認会計士・監査審査会より参照


また、職歴としては、新卒から2021年10月末まで約7年間に2つの仕事を
してきました。
従いまして、現在社会人の方や比較的高齢で受験を検討している方には、
参考いただける部分もあるかもしれません。

自己紹介はこの辺にしておいて、振り返りを始めたいと思います。

私が公認会計士を目指そうと決意した時期は、2019年12月末で28歳の頃になります。
公認会計士の勉強を行うにあたり、大手予備校の一つであるTACに通うことに決めました。
TACに決めた理由は、以前別の講座でTACを利用したことがあったためです。

申し込みをする際、大きく迷った点が一つだけありました。
それは、21年目標で申し込むか、数ヶ月待った上で22年目標として申し込むかです。


一般的に短答式試験合格に必要な勉強時間は2,500時間と言われています。
その勉強時間確保について、就労しながら確保することが出来るか否か?
21年目標の場合、2020年12月短答式試験が当面の目標となるため、7,920時間中2,500時間を確保することが現実的であるか?
22年目標の場合、2021年12月短答式試験が当面の目標となるため、16,560時間中2,500時間を確保することとなります。

普通に考えて、当時の私はフルタイムで就労しており、残業も恒常的にあったため、21年目標は現実的ではありませんでした。

では、22年目標にしたのか?


私が選択したのは、21年目標でした。


それはなぜか?

一言で言えば、年齢です。
年齢について、比較的会計士界隈は、寛容であると言われていますが、不合格の場合も考慮すると、自分にとってリスクは高いと考えておりました。
人生の方向性を決定の観点から、一刻も早く試験勉強に取り掛かる方が、自分にとっては最良であると考えました。


さぁ、2020年1月より会計士試験勉強スタートです

私はいきなり出鼻を挫かれたのであります。
というのも、初学者コースの中では、スタート時期が遅いため、カリキュラムから50コマ以上遅れが生じていました。(以下画像の斜線部分です。)
また、週に3コマずつ新たに講義が追加されていくので、講義負債は溜まる一方でした。


一般的には、1コマあたりの講義時間は約3時間(倍速視聴可能)で、講義時間の2〜3倍の復習が必要と言われています。

ここで、当時の私の生活タイムスケジュールを振り返っておくと、
ざっくり以下の感じでした。

7時  〜20時 就労(出退勤時間含む)
20時〜22時 食事・風呂など
22時〜24時 自由時間
24時〜6時   睡眠

平日は、通勤時の電車内の30分ずつ、自由時間2時間、睡眠時間1.5時間の計4.5時間を勉強時間に割り当てるよう目標を定めました。
休日は、12時間を勉強時間に割り当てるよう目標を定めました。
これで12月短答式試験までに何とか2,500時間確保できる算段でした。

しかし、現実は予定通りいきません。
当時、職場には、公認会計士を目指している旨を一切伝えていませんでした。
そのため、急な仕事や追加の仕事も勉強を理由に断ることはできません。
結果的に当初の勉強時間の確保は困難を極めました。

勉強時間を確保したい
→仕事に時間を取られ思うように勉強が進まない
→カリキュラムからますます遅れていく
→恒常的な寝不足
→イライラする
→公認会計士試験の勉強を放棄する

上記のような状態に陥ってしまい、もはや2020年3月には、撤退が現実味を帯びていました。
恐らく、当時の勉強時間は月間50時間前後だっと思います。

もうこの時点では、予備校カリキュラムからは圧倒的に遅れを取り、監査論や財務理論も新たに始まっていたため、カリキュラムに追いつくことは不可能となりました。

この時点で、会計士試験勉強を続けるべきか、岐路に立たされました。

余談にはなりますが、公認会計士講座に申し込んだ者の大半は、撤退していくのが現実です。
TACの決算資料から推測するに、TACの場合、公認会計士講座の受講者数は、年度目標あたり約4,700人程度だと思われます。
しかし、論文式試験の答練回答者数は600人程度です。
つまり、9割近くは、論文式までストレートでたどり着かない計算になります。

TAC 2020年3月期決算説明会資料より
TAC 2021年3月期決算説明会資料より


「公認会計士試験勉強について(その②)」に続きます。

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