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今さら聞けない印刷&デザイン用語その1 「組版」

こんにちは&はじめまして。アドパブリシティのタカヒロです。

弊社にはカタログパートナーズというサービスサイトがありますが、長らく更新されておりませんでした。そこで、このnote記事を通じてカタログパートナーズ内で人気のあった、

「今さら聞けない印刷&デザイン用語シリーズ」を、この度しっかりと復活連載させていこうと思います!

更新は「き」で止まっておりましたので、ここでは「く」から始まる言葉を、4回に渡ってご紹介します。それではさっそく1回目、いってみましょう!

(ちなみに今後、「ぐ」とか「が」とかの濁点は可でお願いします!
しりとりとかでもこういうルール決め、よくありましたね!)

以前の記事は以下からご覧ください!
このシリーズ以外にも、カタログ関連の記事が満載でございます!

[組版]

組版とは印刷の工程の一つで、文字や図版などをページ内に配置していき、紙面を作り上げていくことです。

現在ではAdobeなどが提供しているPC内の製作ツールで作るのが一般的ですが、昔は活版印刷で文字通り字の書かれた版を組み合わせており、活字を「組み」合わせて一つの「版」をつくっていたことで、今日まで「組版」と呼ばれています。

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本とかでよく見るこんなのも「組版」です。

今では「アドパブリシテイ」といった文字を打つには
ツール内でタイピングするだけで完了してしまうものですが、版を使っていた頃は、「ア」、「ド」などのそれぞれの文字が鋳込まれたスタンプのような版を一つ一つ並べ、字間を作る際には間に隙間用の「込め物」と呼ばれるものを組み入れる必要があり・・・と今では想像もつかないような作業量になっていました。

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上の画像は簡単に図解したものですが、この8文字の中だけでも、文字版をまず並べる、それぞれに込め物とよばれる文字盤の間を埋める物(グレー部分)を入れる、といった細々とした作業が目白押しとなっています・・・


よく「神は細部に宿る」と言いますが、こだわればこだわるほど全体の印象を左右する文字組は、活版印刷時代の昔も、DTPになった今も、一切手を抜くことができないところ。まさしくグラフィックデザインの要といってもいいでしょう。


いかがでしたか?
今後のお仕事の機会に、「あっそういえばこれって・・・!」と言った感じで思い出していただければ嬉しいです!

次回は「く」からはじまる言葉第2弾!お楽しみに! (タカヒロ)