今さら聞けない印刷&デザイン用語その12 「誤植」
こんにちは。アドパブリシティのタカヒロです。
そろそろ夏本番、湿度と暑さが合わさってなかなか堪える日中になってきました。そしてもう2022年の半分が終わってしまいました。
今回は、今さら聞けない印刷&デザイン用語シリーズの、「こ」から始まる言葉シリーズ最終回です!さっそくいってみましょう!
[前回の記事はこちらから]
[誤植]
出来上がった印刷物に文字や記号に誤りがあることを「誤植」と呼びます。もともとは、活版印刷における文字版を並べていく植字と呼ばれる作業で、誤った文字を植字してしまったことから「誤植」となったのが由来になっています。(余談ですが過去の記事でこの植字あたりについて触れていますので、お暇があればぜひどうぞ。)
画像検索とかしてみると、ものによっては思わず笑ってしまうような誤植ばっかりではありますが、特に企業名や人名、商品価格などの位の誤植は大きな問題へつながるため、やっちゃった側としては顔面蒼白だったりします。Wikipediaにいくつか例があったので、その中でいくつか簡単に抜粋させていただきます。
聖書の一文「Thou shalt not commit adultery (汝姦淫するなかれ)」から、否定の 「not」 が抜け落ちたために、「汝姦淫すべし」となってしまった、とんでもない誤植(結果、担当者は高額の罰金をはらえず、獄死してしまったとのことです)
サッポロビールとファミリーマートのコラボ開発したビール「開拓使麦酒仕立て」のパッケージデザインにおいて、「LAGER」のスペルを「LAGAR」と間違えてしまった誤植(こちらは一度販売中止となりましたが、色々な再検討の末、再度発売しました。#EじゃなくてもAじゃないかというハッシュタグでも話題となりました)
アーケードゲームを専門に取り扱っていた雑誌「ゲーメスト」のレースゲームの画像に添えられた、ネットで有名かも?な一文「くお〜!!ぶつかる〜!!ここでアクセル全開、インド人を右に!」(これは「ハンドルを右に!」という手書き原稿をこう読み違えてしまったとのこと。人に見せる文字は丁寧に書こうと思わせる一例です)
昔から間違いは誰にでもあるという言葉があります。叱責したくなるのももちろんですが、一呼吸、明日は我が身と思ってある程度寛容になるのも大切かもしれません。そんな間違いから思いもよらなかった転機が起こるかも・・・?
次回は、一文字進んで「さ」シリーズ1回目!お楽しみに!