【追悼】義母が92歳で逝去しました
こんにちはRYUです。今月9日、入院していた義母が亡くなりました。92歳の大往生でした。義父が亡くなった後、90歳を超えるまで神戸で一人暮らし！だったのですが・・・自宅で転倒して大腿骨を骨折してからは独居が無理になり、名古屋の介護施設に入居していました。体重わずか29キロ！の小さな体で80代後半になってから心臓弁膜症と大腿骨骨折（×2回）の手術を受けたのに、それでも毎回、不死鳥のように蘇った義母。昭和１ケタ生まれで戦争の時代も生き抜いた、体も心も強い人でした。私的な件で恐縮ですが、今回はそんな義母の人生を振り返って追悼してみたいと思います。
鹿児島県甑島生まれ
さて、義母の出身地は鹿児島県の離島「甑島」（こしきじま）です。島の位置はこちら。薩摩川内と串木野からフェリーが出ています。
私も４年前に行ってみたのですが、上甑・中甑・下甑の３つの島が連なる、ご覧の通りの絶景！の島でした。
３つのサプライズ
義母は生まれてから成人前後まで（詳細不明）をこの甑島で過ごし、その後、島を離れて神戸に移住したようです。今回、相続手続きのために鹿児島から「改製原戸籍」を取り寄せたんですが・・・義母の家系図を作ってみたところ、いくつものサプライズがありました。
サプライズ① １１人兄弟
戸籍によると、義母（敬子）は１１人兄弟！の次女でした。せいぜい３名くらいまでの出産が多い現在の日本と比較すると、やはり非常に多いです。乳幼児の死亡率も高かった時代ですから、これが当時の普通なんでしょう。実際、この家系でも次男が２歳で亡くなっています。
サプライズ② 女の子が７名続いた
長女から７女まで７名が女性続き！です。男女１／２の比率で女性が７回続く確率は、実に１／１２８！レアな兄弟姉妹です。
サプライズ③ 超計画的
長男から１０人目（三男）まで、２０年をかけて全て２年置き！！で生まれています。避妊具が十分にない時代に、ここまで計画的に出産できたのは驚異的じゃないでしょうか？四男だけ４年離れていますが、さすがに最後だけは計画ではなかったのかも知れません。
さて、神戸市内のデパートで働いていたと聞く義母は、昭和３３年に結婚。こちらは２０代の義母の姿です。松本城の前に立つ団体の後列中央がご本人のようですが・・・昭和３３年以前ですから、当時の中央線は電化されていません。おそらく名古屋からは蒸気機関車だったと思います。時間が掛かったでしょうね。
時代が進んで、こちらは1991年（平成3年）の画像。義母・義父と娘（私の奥さん）、孫娘（私とは血縁なし）のお宮参りと思われる画像です。ちなみに画像の義父も甑島出身だった！のですが、義母とは子供の頃から知り合いだったのか？神戸で偶然出会ったのか？馴れ初めは最後まで話さないままでした。ま、話したくないこともあるでしょう♪
さらに時代は飛んで平成２９年。義父が脳梗塞で先に亡くなり、神戸のお寺に納骨した時の画像がこちらです。厳格だった義母が自然に笑っている数少ない画像で、これが義母の葬儀の遺影になりました。
入院から臨終まで
そして２年ほど前、最初の大腿骨骨折の入院を契機に名古屋の介護施設に移住してもらった義母なんですが・・・今年の夏に再び転倒し、反対側の大腿骨を骨折しました。
骨をボルトで止め人工関節を入れる大手術だったのですが、幸い経過がよく１ヶ月ほどでリハビリ病院に転院。約２ヶ月ほどで「ほぼ歩ける」段階まで回復していました。この時は「何度も蘇る義母の生命力の強さ」に驚いたものです。
ところがリハビリ後半になった頃、急に消化器と呼吸器の機能が急激に落ち再び入院。血中酸素濃度が70以下に低下したり、医師からは「亡くなる可能性もある危険な状態」である事を示唆されたんですが・・・結果的にはそれから１０日間ほど生き延びました。最後の最後まで、見事な生き様でした。
四十九日の法要の後は、先ほどの神戸市内のお寺の納骨堂に、義母の位牌と御骨を納める予定です。
画像の「植元満雄」が義父の位牌で、隣に「生前予約」の表記があります。義母は既に予約されているのか？と思ったら別の方の予約でした（汗）。設置場所はちょっとズレますが、２人の位牌がこのお寺に並ぶことになります。甑島出身の２人にとって、神戸で生活した時期が一番幸せだったはず。こちらでよかったと思います。
そんなわけで、今回は92歳で逝去した義母の追悼をさせてもらいました。画像や家系を見ていると、激動の時代を生き抜いたファミリーヒストリーが垣間見えて、ちょっと感動してしまいます。今はもう安らかに眠ってください。娘さんは幸せにしますので！ （RYU）
