鉄は熱いうちに打て
20代半ばの頃にある媒体で綴った文章が出てきた。
ハッとしたので、残しておこうと思う。
”鉄は熱いうちに打て”なんて、先人は上手いこと言ったなあなんて思う。
平坦な毎日の中でも日々ハッとさせられるような出来事や話はやっぱりあって、白とも黒ともつかない、言葉にしきれないグレーな感情や霧が晴れないようなもやもやとした気持ちがいつまで経っても纏まらない。
それは自分の語彙力の問題でも天性の頭の悪さの問題でもなくて、ただただその出来事や事実から目を背けているだけなのかもしれない。
”グレー”への甘えや、靄に紛れて、心地の良いところで鉄が冷えて硬くなるのをじっと待っているだけなのかもしれない。
過去の事だ、仕方なかった、と昇華させることは容易い。私に必要なものは私が私の問題を真正面から見据えて真っ赤に溶ける鉄で火傷を負う覚悟のような気がする。
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