学校行けなかったけど生きてるよ~元不登校生より
辛かったら学校休んで。休んだって肉体的には死なない。親が何を言ってもスルーしちゃえ。行きたくないと身体と心が主張しているのなら、それに従うべきなのです。
休んでから、休んだ後の事は考えよう。
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はじめに
noteのお題に興味は無かったけれども「8月31日の夜に」というお題が気になったので元不登校児として綴ろうと思う。
学校が怖くて震えてるあなたへ
今これを読んでるあなた。
貴方が今どんな理由で学校に行くのが嫌なのか、私には分からない。
宿題が終わらないから学校に行きたくないのかもしれないし、嫌いな奴と会うのが嫌だからかもしれないし、LINEやインスタで喧嘩して友達と会うのが気まずいのかもしれない。
……これは全部私の推測。あなたが学校が怖いと思っている理由はあなたにしかわからない。
でも、もし学校に行くことで貴方の心を傷つけるものがあるのなら、行かなくていい。仮病でもなんなりでもいい。ずる休みしちゃえ。
1・2日位なら先生も「体調悪いんだな」位でスルーしてくれるし、辛かったら休むっていう経験はとっても大切だから。
自分の心が痛いのに、それを無視したら本当に大変な時に気付けなくなってしまうよ。
「逃げちゃだめだ」「逃げるのは甘え」「あいつ逃げた」なんて笑う奴は臆病者。そういって後ろ指を指して笑わないと自分の心が守れない人。耳障りなら好きな曲を聞いて耳を塞ごう。
「でも学校に行かないと進学できない」「今の勉強から遅れてしまう」
……仰る通りだ。
でもね、まずあなたの心と身体が元気じゃないと勉強だって頭に入らないんだ。
私の頃は遅れて勉強を教えてもらう手段は少なかったけど、今は探せば動画で授業を教えてくれるYoutubeチャンネルだってある。
いっそのこと好きな事を勉強して突き詰めてそのプロになってしまってもいいんだ。
まあ少し遠回りをすると思って、辛いなら3日位休んでみよう。
私なんて5年間位学校行かなかったけど、なんとか生きてるっぽいらしいから。
もし自分の子供が学校に行きたくないと言った場合
残念ながら私は人の子ではなく、人間としても出来たものではない。
人として教えられるものは無いので経験者として「言われたらいやだな」という事をまとめようと思う。
多分、他人から見たら「急に言いだした」ように感じるかもしれない。だけどそうではなくて「今まで言わなかった(言えなかった)」理由が蓄積して、沈殿して「学校に行きたくない」と言うのだ。
例として夏休みの宿題が終わらなかった時点で私は学校に行きたくなかった。(やらなかったからでしょ自業自得という理由は置かせてほしい)
この場合「宿題が終わってない」→「でもみんなは宿題を終わらせて学校に行く」→「自分だけが先生に怒られる」→「周りからも白い目で見られる」→「そうなるなら学校に行きたくない」
こう考える子も居る。
他にも夏休みが終わる事によって……
・嫌いなクラスメイト(または先生)と毎日顔を合わせる日々が再開する
・いじめが再開する
・そもそも学級自体の居心地が悪いのにまた毎日行かないといけない
・勉強が嫌(追いつけていない)なのに勉学を強制させられるetc……
こんな子がいるんです。
子どもにとって学校は「世界」。
合えば極楽、合わなければ地獄。
地獄に生きる子にとっては夏休みのおかげで世界から解放されたと思ったらまた地獄に閉じ込められるんです。
その理由は子供の性格にとっては言い出せなかったりするし、そもそも言わずに我慢して登校する子も居る。
我慢していた子は夏休みの終わりという「地獄の始まり」のカウントダウンが始まり、そして感情が爆発して不登校になる。
前学期に不登校していた子にとって長期休みの終わりは「この世の終わり」のような日だ。
平日歩いてても後ろ指刺されなかったのが変わる。そんな日なんです。
どうか絶望の淵に沈む子に
「なんで学校に行かないの?」「もう少し頑張ればいけるよね」「行けないと後が大変だよ」「(学校に)行ってくれたらお父さん/お母さんは嬉しい」「なんで学校行けないの!」
……お願いですから、どうかそういう言葉は言わないでください。
もし「学校行きたくない」とお子さんが言ってくれたら「そっか」と。
その「行きたくない」という気持ちを肯定してあげてください。
先生には「体調が悪いみたいなので数日休ませます」と連絡してあげてください。声が通る家ではお子さんが通話を聞いてる可能性もありますから。
昼ごはんは子供が好きなものを用意して、いつも通り話してあげてください(それが結構難しいんですが……)。
ちゃんと親子の信頼性が成立しているのなら、ちゃんと理由を話してくれるはずです。
時間が掛かっても……いつかきっと。
余談(蛇足)
お題的にはこっちが本題かもですね。
私も不登校でした(小4~6、中学2~3)。
中学3年ごろから保健室登校してなんとか卒業。高卒資格の取れる学校に通い、高卒まで至りました。
学校に行けなくなった理由は、いじめにより学年に対して居心地が悪くなり、算数で躓いてそれからぽっきり不登校に……という形。中学から頑張るか!と思ったらやっぱり数学でパキっと……。
今覚えば「発達特性の一部だったのかも」とも思いますが、当時の親族や私にそれを知るすべもなく。インターネットがここまで発達していなかった時期というのもあり、更にフリースクールが近くに無かったこともあり(進学塾なら沢山あった)、好きにゲームをして、毎月コロコロとりぼんを楽しみにしながら好きに絵を描き殴りました。
私自身ヒネクレものという自覚はありますが、ヒネクレ度がこの程度で収まっているのは与えられたゲームと漫画たちのおかげだと思います。
絵を描いても誰かに見られることもないし、「○○ちゃんの方が上手い」と比較もされない。ゲームの世界に没頭することによって得られる知識もありました。不登校になって見つかる「好きなこと」もありましたし、あのころでないと出来てない友人も出来ました。
窓を一枚隔てると外、という恐怖もあったけどそれなりに「空白」を楽しんでいたと思う。
心を壊してしまう位なら、家で好きな事をした方がきっとずっといいと思う。
わざわざ外に出なくてもスマホ一つ、インターネットにつながる機器があればどんな情報も見放題なのだから(有料コンテンツにはお金払おうね!)
※追記:「不登校でも好きな事だけしてたらええ!」というのはなんか投げやりな気がしましたので。
国語・算数(数学)に関しては社会に出ても使う要素があるので、家庭教師やインターネット授業で自主学習してもいいかも。
実際にインターネット学習を行ってくれる企業もあります。外に出なくても勉強を教えてくれるなんていい時代だ。
どうか新学期の魔物に、あなたの心が壊されませんように。